【介護日記】#2 介護との上手な付き合い方

私は45歳の女性で、働きながら家事をこなし、同時に高齢の親の介護を行っています。
介護というのは、予想以上にタフなことばかりで、これまで経験したことのない種類の問題に直面させられます。
介護がなかったときの生活スタイルとは大きく異なり、日々の生活スタイルが根本から変わったなと実感しています。

現在では慣れましたが、私が最も大変だと感じたのは、仕事、家事、介護の三つを円滑に並行して行うことの難しさでした。

それぞれの時間をどう割り振るか、どう優先順位をつけるか、という複雑な問題が毎日のように生じました。

さらに、それら全てを上手くバランスさせつつも、自分自身の時間を確保することは非常に難しく、疲労が積み重なってしまいました。

毎日が重いバトンレースのようで、常に「疲れた」という感覚ばかり持っていました。

私自身、試行錯誤していく中で、何とか解決策を見つけました。
それは、利用可能な介護サービスを積極的に利用することでした。

デイサービスやヘルパーさんを活用し、私の介護負担を軽減させ、仕事と家事の両立を可能にしました。

これにより、自分の生活スタイルを保ちつつ、時間をうまく管理しながら、一時的にストレスから開放される時間を作ることができるようになりました。

具体的には、早朝の散歩、瞑想、読書、または単にお気に入りの音楽を聴く時間など、自分自身に充てる静かな時間を保ちつつ、介護を行うことができています。

ご家族の介護に取り組む皆さんに伝えたいことがあります。
それは、ご自身でできる範囲で介護をしつつも、可能な範囲でプロの介護サービスを活用することです。

なぜなら、介護サービスはただ単に代行を行うだけではなく、私たちが日々のストレスや疲労から解放され、自己回復する時間を作り出すものだからです。

例えば、私の母は週に3日間、デイサービスを利用しています。母も最初は抵抗があったのですが、デイサービスを利用している他の方とのつながりを持つことができ、色々なアクティビティを楽しんでいます。デイサービスを通じて母が社会とのつながりを持つことで心身の健康維持に繋がっていると感じます。

また、週に1回、訪問看護のサービスを利用しています。これは、母が必要とする特定の医療処置やケアを提供するためです。私自身が行うには専門的な知識や技術が必要なケアも、訪問看護師さんには任せることができます。

このように可能な限り様々なサービスをうまく使っていくことで、私自身が母親とのコミュニケーションをしっかりと取ったり、自分の仕事に集中したり、友人と会う時間を持つことができます。

介護サービスを利用することは、ギブアップや負けを意味するものではありません。私たちが自身の負担を軽減し、必要なケアを提供するための手段の一つです。

「必要なサービスを使いながら、自分にできることをする」という気持ちで介護に向き合うようになってから、母のケアや私の生活の質が向上したと感じます、

介護を頑張っている皆さんに伝えたいこととしては、皆さんが一人ではないことを忘れないでください。
そして、可能ならば、利用できるサポートをどんどん活用してください。
皆さんが自分の時間を過ごし、エネルギーを回復できる空間を作ることは、その後の介護活動にとっても非常に重要だと思います。
介護は終わりがなかなか見えないものだからこそ、ただ疲弊するのではなく、うまく付き合いながら家族全員のケアをしていく気持ちを持つことが大切だと思います。

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