自営業の方が年金を増やす方法3選!
会社員は国民年金と厚生年金の2階建てで年金をもらえるのに対し、自営業の方は国民年金しかもらうことができません。
同じ保険料を払っているにもかかわらず、会社員と自営業では最大9万円の差が開くとされています。
自営業でも、もっと年金を受け取れたほうがうれしいですよね。
そこで、将来の不安を減らすためにも、自営業の方が年金を増やす方法を3つ紹介します!
付加年金
付加年金は、第1号被保険者(=自営業者等)が国民年金(老齢基礎年金)に上乗せして受給できる年金制度です。
毎月の国民年金保険料に月額400円(付加保険料)を追加で支払います。
すると将来、国民年金を受け取るときに「付加保険料を支払った月数 × 200円」を加算した額を受け取ることができます。
たとえば、10年間(120月)、400円を追加で支払ったとしたら、「120月 × 200円」で24,000円を国民年金(老齢基礎年金)にプラスして受け取ることができます。
追加で支払った合計額は「120月 × 400円」で48,000円なので、2年でモトをとることができます!
2年でモトをとることができるなら、おトクな制度ですよね!
国民年金基金
国民年金基金も、付加年金と同様に、第1号被保険者(=自営業者等)が国民年金(老齢基礎年金)に上乗せして受給できる年金制度です。
支払った掛金に応じた金額を、将来、国民年金(老齢基礎年金)にプラスして受け取ることができます。
いろいろプランがあるので、コチラでシミュレーションしてみてください!
→ 国民年金基金シミュレーション
なお、掛金として支払うことのできる金額は、確定拠出年金(iDeCoなど)の掛金と合わせて月額68,000円までです。
また、支払った掛金は、全額が所得から控除され、所得税や住民税の節約になります!
※ただし、上記で紹介した付加年金と国民年金基金は、両方には加入することができません!
どちらもおトクな制度ですが、どちらか一方しか選べないので注意が必要です。
小規模企業共済
小規模企業共済は、従業員が20人以下(サービス業等は5人以下)の個人事業主や会社の役員のための退職金制度です。
退職する際に、掛け金に応じた退職金を受け取ることができます。
掛金は月額1,000~70,000円で、500円単位で自由に決めることができます。
掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除の対象になるので、国民年金基金のように節税になりますね!
受け取れるお金と節税効果のシミュレーションはコチラ
→ 小規模企業共済シミュレーション
ちなみに、小規模企業共済は、付加年金や国民年金基金と併用できます。
まとめ
自営業の方が年金を増やす3つの方法を紹介しました。
・付加年金
毎月400円を追加で支払うことで年金を増やす方法。
2年でモトがとれる。
国民年金基金との併用はできない。
・国民年金基金
掛金に応じて年金を増やす方法。
節税効果あり。
付加年金との併用はできない。
・小規模企業共済
掛金に応じて退職金を受け取れる方法。
節税効果あり。
付加年金や国民年金基金と併用できる。
ぜひ活用して年金を増やしていきたいですね!
参考資料
・滝澤みなみ「2022-2023年版 みんなが欲しかった! FPの教科書 3 級」,TAC出版,2022年5月
・国民年金基金 https://www.npfa.or.jp/
・中小機構 https://www.smrj.go.jp/index.html
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?