【金融】米SVB銀行経営破綻

さて、先週のマーケットの注目は、①FRBパウエル議長の議会証言、②米国2月の雇用統計、のはずでしたが、シリコンバレー銀行(SVB)の経営問題→破綻が全ての話題をさらっていった週末でした。

このSVB問題が浮上するまで、市場は3月FOMCでは50bpsの利上げ(75%)を織り込む形でしたが、一点、3月利上げ説はなりを潜めました。

SVB銀行の増資を引き受けた(ある意味SVB問題の当事者でもある)Goldman Sachsは、「3月利上げ無し、に予想を変更」。
 
このGoldman Sachsですが、3月8日に米国政策金利のピーク予想を上方修正したばかりですが、あっさり方向転換しています。
ゴールドマン、米政策金利のピーク予想を上方修正-FRB議長証言後 - Bloomberg
 
これらの一連の動きを受けて、

①    ドル円相場は、135→132.5へ急騰、
②    米国債利回りは急落。
        2年債 :5%超→4.5%
        10年債  :3.9%→3.7%
 
FRB、財務省、米連邦預金保険公社(FDIC)は12日、共同声明にて、預金保護とともに、FRBは金融機関への資金供給策を発表しましたが、こうも立て続けに銀行が破綻してはFRBも引き締めの手を緩めないわけにはいかない、ということですね。
 
尚、SVB銀行ショックで、情報としての価値を失ってしまいましたが、備忘録まで、米国雇用統計をメモしておきます。
 
雇用者数:非農業部門雇用者数は前月比+31.1万人(市場予想+20.5万人増)
失業率 : 3.6%となり、前月の3.4%から上昇。依然として4%を下回る低水準。
労働参加率: 62.5%(cf. 2020年2月には63.3%。まだ低い。)
平均時給 :前年同月比+4.6%(1月:+4.4%)

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