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知覚推理を上げるには?

 知覚推理指標はウェスクラー式知能検査の動作性IQの内の一つの指標です。この能力はパターン認識能力、論理的思考能力、視覚的情報を正確に理解する力、視覚的情報に合わせて身体を動かす力(協応能力)などに細かく分けることができます。

 動作性IQには処理速度指標という別の能力もあります。これは時間をかければ誰でも解けるような比較的簡単な問題をどれだけ速く解けるか測っており、この能力が高いと視覚的情報を素早く理解する力が高いと言えます。知覚推理指標と比べて処理速度だけが突出して高いと、事務作業などの単純作業は素早くこなせるが正確性に欠けて間違いも多いといったことも起こり得ます。

 動作性IQが高い人にはスポーツが得意な人が多いように思います。これは処理速度が視覚的短期記憶というインプット能力であり、知覚推理がインプットの集積である視覚的長期記憶を含むからです。視覚的長期記憶は今までに目で見て経験した記憶の結晶であり、いわゆる要領がいい人は視覚的な記憶の結晶から技術的なコツを直感的に導き出すことが出来ます。

 視覚的短期記憶力(処理速度)が高ければ視覚的長期記憶も積み重なっていきます。にも関わらず処理速度と知覚推理が比例関係に無いのは、知覚推理が視覚的長期記憶という側面以外にも様々な側面を持っているためです。

 パターン認識能力、視覚情報を正確に理解する力(空間認識能力を含む)、動体視力、視覚的な情報に合わせて身体を動かす力(協応能力)、論理的思考能力、視覚的長期記憶力。これ以上に細分化できるかもしれません。

 知覚推理の中の視覚的長期記憶力を高めるためには視覚的短期記憶力である処理速度を高めなければなりません。処理速度を高める方法として現在私が実践しているのは、フラッシュ暗算の動画を毎日15分間見続けるという方法です。現時点で開始から2週間程度経過しています。なぜフラッシュ暗算なのかというと、視覚的な情報を脳が保持できないくらいのハイスピードで視界に入れることで、視覚的な記憶力の容量を増やせると考えたからです。

 以前はテレビ画面の砂嵐の動画を見続けるという方法を実践していましたが、効果が出る以前に視力が低下してしまったため断念しました。

 フラッシュ暗算の動画を継続して何か気づいたことがあったら、後日記述しに来るかもしれません。

 

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