西條奈加『金春屋ゴメス』を再読して
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
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西條奈加著『金春屋ゴメス』
2005年11月20日発行の作品です。15年ぶりくらいに再読しました。
私は乱読なので、ゴメスの強烈なキャラは覚えていたけれど、ストーリーなほとんど覚えていませんでした。困った人です💦
西條さんの最新作「バタン島漂流記」を読んで、もっと西條さんの著作を読みたいなと思って、ゴメスの話を再読しました。
21年前の作品。
日本の中に江戸という独立国があり、金春屋ゴメスはそこの長崎奉行です。
15年前に江戸のある村の5人の子供が奇病で亡くなったことがありました。
6人目の子供辰次郎は両親が治療させるため江戸を出て日本に向かい、命を拾いました。本人はなにがあったのか記憶を封じて生きていました。
江戸ではまた、同じ病が起こりました。
密かに原因を探る長崎奉行。
15年前も今も人為的に合成された病原菌が病気の原因だとゴメスは推測します。
原因を探るために辰次郎は江戸行きを許可されて、長崎奉行の私的な配下になります。
辰次郎は昔住んでいた村に行ったりして、記憶を掘り起こしていきます。ゴメス配下の探索と辰次郎の蘇った記憶とで真実が明らかになっていきます。
ゴメスの推測通り、日本で開発された病源菌が事の起こりだったとわかっていきます。
開発者の不注意から起こった15年前の惨事。
最後の犠牲者の辰次郎は開発者によって内密に治療薬を飲ませてもらい助けられます。
両親はただの水を飲ませてもらったと思っていました。もちろん、助かった本人も知らず仕舞いでした。
今回は開発者を脅した薬種問屋や医者が黒幕でした。
一年目は目星をつけた4人に菌を飲ませました。
次の年は井戸まわりに菌を撒き、多くの人が罹患しました。
怖ろしいことに薬種問屋の弟である薬屋一味は治療薬を売り出すのです。
薬屋は儲けだけを求め、加担した開発者は逃がされてつかまりすべてを白状します。
ここ数年騒ぎになった現実社会のウイルスも人口ウイルスだという説もあります。
作られた病気とその治療に使うワクチン。
病気を作り、治療薬で儲ける仕組みって恐ろしいけれど、情報を操作されていればできないことではないなと思います。
私はなんだかおかしいなと思って打たなかったし、罹患もせずにきたけれど、作品が今の状況を予言したかのような内容だったことに今更ながら驚いています。
今度の新しいワクチンは大切な人のために打ってはいけないもののようです。日本だけで承認されたワクチンは体内で増殖するといいます。
打った人の汗や血液から感染するようです。
自分で調べて自分で打つかどか決めてほしいです。
ただ、自分だけが被害を被るのではなく、身近な人にも感染させてしまうかもしれないということを知って判断していただきたいのです。
なんとなくの再読でしたが、神様にもう一度読みなさいと言われたようなびっくりするようなタイミングでした。
ゴメスのような超法規的な実力者が世の中の不正を糾してくれるといいなぁと思います。
自民党総裁選が始まりますが、ゴメスのような人材はいませんね。
いたらまた大変でしょうが、、、
他力本願ではなく自力で本当のことをさぐる覚悟がいる時代です。
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