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【映画#14】「ミザリー」『パレード』より

こんにちは、三太です。
一気に暑くなってきましたね。
先日、勤務校の教室のクーラーがいきなり故障し、動かない状態となっていました。
幸いその日は風もあったので、まだましでしたが、これはなかなかの暑さでした。
これから夏に向けて、マスクをつけることと熱中症を防ぐことのバランスも上手く取っていく必要がありますね。

では、今日は『パレード』に出てきた映画、「ミザリー」を見ていきます。今回から吉田修一作品内での、映画登場シーンを項目として追加したいと思います。
また、今後これまでnoteに投稿した分も、追加で編集していこうと思っています。

基本情報

監督:ロブ・ライナー
出演者:ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)
    アニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)
原作:スティーヴン・キング
上映時間:1時間47分
公開:1990年

あらすじ

ポール・シェルダンという小説家が主人公。
彼は『ミザリー』というシリーズもののヒット作を生み出しましたが、小説家としてステップアップするために、そのシリーズからどのように抜け出せるかを模索していました。
ついに、いつものロッジで『ミザリー』の完結版を書き上げます。(ポールには小説を書くときに決まって行くロッジがありました)
しかし、雪山を出る途中、事故にあってしまいます。
そこで彼を救助してくれたのがアニー・ウィルクス。
彼女はポールの『ミザリー』の大ファン。
一見、話はここでめでたし、めでたしとなりそうですが、ここから二人の奇妙な監禁生活が始まります。
アニーはポールが書いた『ミザリー』の結末に納得しないのです。
新たに書き直しを要求します。
どんどんエスカレートしていくアニーの狂気がホラーとなっています。

設定

監禁生活

感想

一気見してしまいました。怖いけれど、むしろ怖いからこそ続きが気になる作品でした。(だから、今回も夜には見られませんでした・・・)
こんな状況に陥るのかなという設定でしたが、色々と不運が重なるとあり得なくはないのかなとも思います。
何かを好きだという思いは、行き過ぎると狂気になるということがひしひしと伝わってきました。

雪解けは遠く狂気の愛の果て

その他

ポツンと一軒家に通じる話(こちらの映画にほのぼの感は全くありませんが・・・)
ウィキペディアより→キャシー・ベイツ(アニー役)はこの作品で、アカデミー主演女優賞をとった。

『パレード』内の「ミザリー」登場シーン

丸山くんは少しだけ顔を緊張させて、「『バンビ』だって」と呟いた。よほど「ミザリー」とでも答えてくれた方が対処しやすい。口では笑い飛ばしているが、相当に怖かったのだろうと私(琴美-三太注)は思う。

『パレード』(p.110)

「丸山くん」というのは、『パレード』の主な登場人物の一人である琴美の恋人です。
どちらかというと琴美が丸山に惚れているという関係です。
このシーンは、芸能人である丸山の部屋にファンが侵入し、そのファンが好きだと言った映画を丸山が琴美に言っているシーンです。
「ミザリー」を見るまでは「ふ~ん、そんな映画あるんや」という感じで読んでいましたが、見終わったあと、改めてこのシーンを見るとよく理解できました。

吉田修一作品とのつながり

監禁生活という設定が、「熱帯魚」で出てくる光男という登場人物の監禁エピソードにつながります。
光男が海外に行ったときに、監禁されたという話をしています。(光男は語り手ではないので、監禁が本当に行われたのか真偽は不明)
 
以上で、「ミザリー」については終わります。

次回は映画を続けるか、閑話休題するか少し悩んでおります。
けれども、いずれにせよ継続して投稿はしていきます。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

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