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映画感想『すみっコぐらし ツギハギ工場の不思議なコ』2023年公開

*この文章は2023年11月にAmebloで投稿したものを加筆修正しています

昨年に続き、すみっコぐらしの映画を観てきた。

ナレーションは今年も本上まなみ。(今年は一人)

知り合ったクマ工場長のもと、最初は順調に、作る喜びを味わうすみっコちゃんたち。
それが少しずつ、あれ??という展開になっていく。

今回の映画版は後半、意外なくらいハラハラする。
適度に謎解きもあり、序盤の「あの子どこいった?」も回収(?)され、もちろん、ラストはほっこりと優しい気持ちになる展開。
ムスメは満足だった様子。

どれどれの映画に比べてこれが良いとか、ここがイマイチだとか、そういう感想が、すみっコぐらしに関しては、出てこない。
ピューロランドやハーモニーランドでショーを見た時の感想と共通している。

「世界がこんなふうだったらいいのにな」。

それに尽きる。

こういう優しいものを作っている人は、どんなことを考えているんだろう。

ま、こんなもんでいっか、うちのいつもの路線で、と思ってるんだろうか。
それとも、
柔らかなパステルカラーのすみっコぐらしとは真逆のような輝度の情熱で取り組んでいるのだろうか。

こういうものを作れる方々って凄いし、ありがたいことだと思う。

子どもが、安心してシートに座って、
ポップコーンを食べてお茶を飲み、
スクリーンを見つめて、ああ可愛い、自分もこんなふうでありたいと思える時間。

また観ようねと言ってくれる時間。

こういう時間を、もう叶わない平和な頃の記憶、として思い出したりしたくはない。

来年もまた、ムスメは「すみっコぐらしの映画を観ようよ」と言ってくれるだろうか。
並んでシートに座って、
可愛かったね、楽しかったねと言い合えるだろうか。

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