高遠 ちどり

紆余曲折を経て、やはり文章や小説を書くことが好きだと気づきました。 読み切りの短編、ま…

高遠 ちどり

紆余曲折を経て、やはり文章や小説を書くことが好きだと気づきました。 読み切りの短編、または連作の作品を書きます。 隙間時間の暇つぶしとして、お役に立てれば幸いです。

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怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話①:傘と女の怪【連作短編】

【あらすじ】 とある大学構内の一角、林に囲まれた掘っ立て小屋では「オカルト研究会」として二人の学生がサークル活動をしていた。  怪異を追い求める、変わり者でのんびり屋な三年生・仲條に、怖がりでお人好しの一年生・峰城が振り回されながら、噂や不可解な出来事を調査する凸凹コンビのホラー連作短編作品。  一話は「心霊スポットで傘を差すと現れる女」の噂を聞きつけた仲條。彼の画策に引っかかった峰城は噂の女に会いに行き、傘の役割と女の正体を知る。  二話はサークルの掲示板から依頼され

    • さようなら三連休

      毎日お疲れ様です。高遠ちどりです。 今日の内容は「創作大賞2024に応募した作品の二話が始まったよー!」って話と「またきて三連休(切実)」って話です。 【活動報告】  一話が完結したときに報告記事を書いたので、折角なら二話開始時も書こうと思い、記事作成画面を開きました。  この記事を書いている暇があるなら、二話の続きを書いた方がいい気がするのですが宣伝がてら報告させてください。  二話が始まりました!!  今回は怪異の調査依頼がきっかけで怪異に出会います。  半分

      • 怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 二話①:のろわれた定期の怪【連作短編】

        一話①:傘と女の怪(初回) あらすじ:先輩と後輩の日常と、サークル活動の始まりです。 https://note.com/light_clam8523/n/n1a79233d7142 一話⑤:傘と女の怪(前話) あらすじ:先輩が傘の役割と女の正体を教えてくれます。 https://note.com/light_clam8523/n/nb092bbe36d76  大学構内にある食堂のトイレ。その化粧室の一角で、峰城と友人の桃井は昼食後の身支度を整えていた。午後の授業が始まるこ

        • 気が付いたら七夕が終わってた

           毎日お疲れ様です。高遠ちどりです。  ざっくりまとめると、今日の内容は「創作大賞2024に応募した作品の一話が完結したよー!」って話です。 【活動報告】  ちゃちな報告ですが、折角noteにいるので「一話完結を目途に活動報告を」と記事作成画面を開きました。  一話の投稿し始めの時期を調べたのですが、七月七日、七夕でした。時間は早いもので、もう一週間が経とうとしています。  世の中では笹を立てかけ、短冊にお願い事を書いて笹飾りとともに吊るしているというのに、私は創作

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        怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話①:傘と女の怪【連作短編】

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話⑤:傘と女の怪【連作短編】

          一話①:傘と女の怪 あらすじ:先輩と後輩の日常と、サークル活動の始まりです。 https://note.com/light_clam8523/n/n1a79233d7142 一話④:傘と女の怪 (前話) あらすじ:後輩、ついに噂の女に遭いました。 https://note.com/light_clam8523/n/n3b9c7dfae34f  諸説あるけど、という前置きをしてから仲條は差したままの傘を見上げる。黒い傘は寿命が残り少なそうな街灯の光をほとんど遮っていた。

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話⑤:傘と女の怪【連作短編】

          noteを始めてまだ一週間くらいだけど、とある記事でスキを押したら「50番目のスキ!」と表示されてキリ番を踏んだときのような高揚感が😂 そんな細かいところまであるの、noteさん🤣

          noteを始めてまだ一週間くらいだけど、とある記事でスキを押したら「50番目のスキ!」と表示されてキリ番を踏んだときのような高揚感が😂 そんな細かいところまであるの、noteさん🤣

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話④:傘と女の怪【連作短編】

          一話①:傘と女の怪 あらすじ:先輩と後輩の日常と、サークル活動の始まりです。 https://note.com/light_clam8523/n/n1a79233d7142 一話③:傘と女の怪 (前話) あらすじ:後輩が嫌々心霊スポットに来ました。 https://note.com/light_clam8523/n/n44bf7bdb4039 「―――」  ビクリと身体が震えた。本能的に「来た」と感じる。  気配は正面の階段ではなく右側、ため息のような呼吸音が聞こえた気

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話④:傘と女の怪【連作短編】

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話③:傘と女の怪【連作短編】

          一話①:傘と女の怪 あらすじ:先輩と後輩の日常と、サークル活動の始まりです。 https://note.com/light_clam8523/n/n1a79233d7142 一話②:傘と女の怪(前話) あらすじ:後輩、先輩の画策に引っかかって心霊スポットに行くことに。 https://note.com/light_clam8523/n/n03a563852f2f 「帰らず、ちゃんと来てね」  念押しの一言で逃げ場がないことを悟ると、峰城は紅茶を飲み干して片付け始める。外

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話③:傘と女の怪【連作短編】

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話②:傘と女の怪【連作短編】

          一話①:傘と女の怪(前回) あらすじ:先輩と後輩の日常と、サークル活動の始まりです。 https://note.com/light_clam8523/n/n1a79233d7142  話を切り出した仲條は、紅茶を口にすると小さく舌先を出した。猫舌らしい彼はまだ湯気の立つカップを置いて、用意されたお菓子を食べずに手でもてあそぶ。熱いものでも平気で飲み下す峰城は、頷きながら紅茶を一口飲んだ。 「確か、この辺りでも有名な心霊スポットでしたよね。ついこの間、友達から聞きました」

          怪異マニアの仲條先輩は今日もお気楽 一話②:傘と女の怪【連作短編】

          短編小説:「誰のための楽園なのか」

          あらすじ 業務に忙殺されている主人公。そこへ先輩に「いい店がある」と夢が見られる店を紹介される。  半強制的に休みを取らされて店に行ってみると、好きなものに囲まれた夢である「楽園」を説明され、各コースの話を聞いた主人公が一つの疑問を店員に伝えると門前払いされてしまった。  半額クーポンを二枚とも先輩に渡すと、門前払いを食らった事実を伝えないまま連休を迎える。  連休中に疲れを癒した主人公は、連休明けに出社した先輩の変わりように目をむいた。  ペラペラと紙を捲りながら、眼前の

          短編小説:「誰のための楽園なのか」

          短編小説:「理想の写真」

          あらすじ 小説書きの主人公は、公園を散歩しているとカメラ構えた男性に出会う。 男性は「理想の写真を求めている」と言い、いくつか写真を見せてもらうとどれも綺麗なものだった。  しかし男性は「私が求めている写真ではない」と気落ちして去っていき、その後ろ姿に主人公は自分と重ねて思いを馳せる。  春の暖かい気候が到来した頃。日差しも夏ほど厳しくなく、風が柔らかく体を包み込む時期のことだった。  その日も習慣の散歩をしながら趣味のお題小説について考えていると、公園の水辺でカメラを構

          短編小説:「理想の写真」

          自己紹介 | はじめまして、文章を書く鳥です

          ご挨拶はじめまして、高遠ちどりです。 シャイなチキンですが、一次創作で小説を書いています。 今までの遍歴書き始めのきっかけはありがちなもので、 小学生の頃、小説を読んで「私も書いてみたい!」と鉛筆を手に取ったのが始まりです。 以降、ペンを取ったり置いたりを繰り返してきたのですが、 飽き性に加え多趣味なためにあちこち寄り道ばかりして 「やっぱり生涯続けるなら文章を書くことだな」と気づくまでに、かなりの時間を要してしまいました。 ですが寄り道をしていたおかげで、空振りの

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