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春のような温かさがいつもある学校に…教えることにも、たしなめることにも怯まず、温かく〜心の宝物83

🌷秋の深まりと共に、豊かに、頼もしく
山に囲まれた小さな学校
 学校近くの木々の葉や、周囲の山々が色づいてきました。
木々の色づきや山の幸の実りと共に、子供たちのたくましさもまた、日に日に増していくように感じます。
 
 5年生の彼もそんな一人でした。元来はおとなしい方で、自分から積極的に前に出るタイプではありません。しかし、運動会を終えたころから、目に見えて積極性が増してきました。

 まず、朝の挨拶が変わりました。目を見て、はっきりと、思いが届く挨拶を交わすことができるようになりました。彼が乗り越えようとしているものと、決意の分だけ、伝わる温かさが厚みを増し、心を温めてくれます。

「気持ちが伝わるよ。朝から温かさをありがとう」
そう伝えるのに返してくれる、恥ずかしそうな笑顔もまた、頼もしさを増していました。

🌷教えることにも、たしなめることにも怯まず、温かく
 この学校では、縦割りの集団で掃除に取り組んでいました。元々小規模校で、保育園からほぼ同一集団。全員が全員と知り合いのような学校で、縦割りの活動は円滑でした。上級生も、下級生も、活動中に、大人の前では見せないような表情を垣間見せることがあります。それによって生じる温もりもトラブルも、等しくかけがえのない学びです。

 彼は1年生のある児童に雑巾のかけ方を教えていました。
 「片手じゃなくて、ちゃんと両手で」
なかなか厳しい先生です。1対1の関係ではありますが、教えることにも、たしなめることにも怯まず取り組む姿は頼もしいものでした。しかし、下級生を見守る視線はあくまで優しく、ここでも、彼が心に期し、挑んでいるものを感じました。

 秋の深まりと共に、あなたの心の内にも、美しい色どりと、豊かさに満ちたものが実りつつあることが、あなたの姿から伝わります。それが、あなたが向き合っている人だけでなく、学校全体に、温かさと勇気を届けていることをぜひ、知ってください。
 
 挑戦するあなたを誇りに思う。

そんな思いで、お伝えしました。

かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。

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