青春18切符って魔法の小切手だな ⑤
「ひこにゃんに、会いたいにゃん」(誰?)
これが、女子旅を終えて家へと変える支度をする私が最初に思ったことでした。
ひこにゃん
みんな大好き・滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」。
愛らしい真っ白なふくふくボディ。
無条件で心を開いてしまう天性の愛嬌。
ごきげんにも、かなしそうにも見える無垢なゆるゆるフェイス。
井伊の象徴である赤い兜。
一目見た時から私の心を掴んで離さない愛しのひこにゃん!
かわいいにゃん会いたいにゃん!!!
歴史×ネコという、私得でしかない化学反応に、
一瞬にして虜になってしまったのです。
(同じ理由で、そにしけんじ先生の『ねこねこ日本史』シリーズが大好きです)
本移動旅は、行き・帰りともに滋賀県を経由するルートでした。
ひこにゃんは1日3回会えるのですが、公式HPを確認したところ、
行きの日は時間帯が上手く嚙み合わず、泣く泣く断念。
ひこにゃんへの未練が絶ち切れず、
最終日も念のためにHPをチェックして私は気付きました。
?????
わんちゃん、いけんじゃね?
と
乗換検索サイトの18切符版(何度も何度もたいへんお世話になりました)
を勢いよく開き、一縷の望みをかけて検索ボタンを押しました。
すると。
「あれ、ギリ、行け…る?!」
まさかまさかの展開です。
朝6時すぎ広島発の電車に乗れば、お披露目スケジュールのラストチャンスに滑り込める。
眠いとか起きられないとか関係ない、私は会いに行くんだ!
そこには理屈も何もありません。
ただひこにゃんが居るから私は最善を尽くして
彦根まで会いにゆくのです
ファンの自覚はありませんが、友達からは
「もう既に大好きじゃん(笑)」と言われました
こうして、朝5時にアラームをセットした私は、荷造りとを完全に終え、
1日の余韻に浸る間もなく、眠りの底へと落ちていきました
旅行で行動しまくった日は泥のように眠ります
寝つきが悪い私は、こうした自然発生的な健全な眠気に救われ、
本来あるべき睡眠リズムの姿を取り戻すことができるのです。
夢の中で脳裏に浮かぶのは魅惑の猫顔。
頭の中をひこにゃんが走りまわってる!かわいいい!(怖い)
移動旅後半、スタート!
朝5時。アラームを最初の3音でピタリととめ、
勢いよく布団をはぎ、
廊下へ飛び出しました。
15分で身支度を整えると、
(メイクは諦める)
寝起きのお茶を一杯飲んで、
旅の相方に別れを告げて飛び出しました。
頭にあるのはひこにゃん。ただそれだけ。
でっかいリュックをしょって
広島の市内を4㌔歩き、いや、時に走り、
定刻に間に合うか分からない不安の中で必死に駅へ向かいました。
終電を逃しかけた時ぶり、ひさびさに走れメロスしました。
心臓バクバクです。
間一髪で電車に間に合い、(発車2分前にホームに着いた)
ホッと胸をなでおろし、朝から体力を摩耗した疲れで
そのまま2度寝しました。(2度寝というべきか?)
※この1本を逃すだけで、ひこにゃんに会える可能性は
60%ほどダウンします
そこから彦根に着くまでの記憶はほとんどありません。
とにかく寝てました。
お昼は、電車の待ち時間20分でコンビニで買って食べました。
ほぼ記憶がありません。
彦根、着!
チェックインする時間もなくお城へとまっすぐ進み、
推しの登場を今か今かと待ち構えていました。
(もう推しって呼んでもいい…かな?)
謎に緊張してました。
落ち着かなくて、握手会があるわけでもないのに3回手を洗いました
対面
きました。ひこにゃーーーーーん!
ゆるい、ゆるすぎる…そしてあざとい…かつ天真爛漫…
この日のひこにゃんは、マイペースで、素直で、行動的な性格に見えました。
内面までこんなにかわいいんだ…ふわっふわじゃん..
次々に決めポーズを取り、隙あらばファンサをして、
サービス精神にあふれていました。
子どもも大声でひこにゃんを呼び、大人もカメラを構えてひこにゃんを呼んでいます。ただただ平和な空間でした。
本当に、みんな大好きひこにゃんなんだなあ。
幸せすぎる30分でした。
ひこにゃんを前に語彙力がどっかへ
ぶっ飛んだのでこのへんで終わらせときます。
彦根城を登り、城下町をぶらぶら歩き、駅に近いホテルへと向かいました。
ありあまるほどの癒しパワーを貰えたので、安眠できましたー
さあ、移動旅もラスト1日!
1週間にわたる壮大な大移動(旅行)も終盤です。
次回、いよいよ最終回!
(つづく)
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