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【hololiveERROR考察】青上駅は何故無人駅なのか?

皆様、hololiveERRORは楽しんでおられますでしょうか。物語は遂に真相編に入り、話を追うごとに謎が解き明かされております。次の話が楽しみな方は多いでしょうし、私もその1人です。

さて、皆さんに質問です。hololiveERRORの物語で一番解き明かして欲しい謎はなんですか?
美空時乃の正体、「あの森」に隠された秘密、青上神社と祀られている神について… なるほどなるほど。確かにとても気になりますし、それらの真相を見たくて金曜日の12時まで夜更かししている方も多いでしょう。
え?私の答えですか?決まってるじゃないですか。青上駅は何故無人駅なのか?です。

「お前は何を言っているんだ」「別にどっちでもいいだろ」まぁごもっともで御座います。ですが、最新の21話で公開された事実を鉄オタ目線から「前からわかってましたが?」アピールしたいのです。お付き合い下さい。まぁストーリーの大筋に関わる謎はいずれ公式が答えを教えてくれるでしょうし、ネットの海を探せば優秀な考察ニキはごまんといます。私の出る幕などどこにもないでしょう。それならば趣味全開の考察をしてしまおうと思い立ったわけです。
楽しんでもらえるかはわかりませんが、最後まで見ていって貰えると幸いですm(_ _)m

青上駅が無人駅だと思った理由

まずなんで青上駅が無人駅だと考えているのかというと、それはこのシーンが全てです。

これは9話の冒頭で映った青上駅の改札です。「あれ!?改札機は!?」と思った方も多いでしょう。そして「あの箱みたいなのは何?」と思った方もいると思います。いい質問ですね!(多分聞かれてない)
あの四角いものは『フネ』と呼ばれています。自動改札機ができる前は、あそこに駅員さんが立って切符の確認をしていました。今でも自動改札機が導入されてないターミナル駅で見ることができます(県庁所在地だと鳥取・徳島・松山・山口で見れます)。

「青上駅に自動改札がない事はわかったけど、もしかしたら駅員さんがいるかもしれないじゃん」と思うかもしれません。 
確かに、フネに駅員が立つのは基本的にピーク時のみで、それ以外の時は事務室の窓から切符を確認します。ですが、その場合は不正乗車防止のためにフネの扉を閉めておくのです。そして、空きっぱなしという事は即ち駅員が切符を確認してない事を意味します。青上駅の場合だと、有人駅なら一番左の列しか通れないはずです。しかし実際は全ての列を通ることが出来る。これが青上駅が無人駅だと考える根拠です。
余談ですが、無人駅では車掌や運転士が車内やホーム上で切符を確認しています。JR東海のピーク時では「車掌が定期券を確認して5分遅れ」なんてのもよくある光景ですw

無人駅なのがおかしいと思う理由①
「青上町はこんなに発展しているのに無人駅なのはおかしい!!」

ここからが本題です。
青上駅が無人駅だとおかしいと考える理由は3つあるのですが、1つ目は「青上町の発展具合」です。

この写真は1話と8話の風景シーンですが、山々をバックにビルやマンションがいくつも建っているのがわかります。2〜3棟ならまだしも、これだけ建っているとなると町の中心部だけで1000人以上は住んでいるでしょう。

また10話では駅前の様子が映されましたが、駅前広場を抜けてすぐの所に住宅がありました。

そして、ゲーム内にて「某市の山間にある町、青上町」との記述があったことから青上町が自治体名ではなく地区名だということがわかります。これだけ人が住んでいるのですから、山だけでなくきっと市街地にも近いのでしょう。これらのことから、私は青上町がとある市のベッドタウンとして再開発されていると考えました。

話は逸れますが、2話の下校シーンも青上町に沢山人が住んでいることの証明になります。というのも、写真を見ると川の護岸工事がなされていて遊歩道まで整備されていますから、纏まった人が住んでいないとお役所がここまでやることは無いと言えるからです。

以上のことから青上駅には通勤通学のお客さんが多いことが予想でき、駅員がいないとラッシュ時は列車が遅れることも懸念されるため無人駅なのはおかしいのです。

質疑応答
Q.高校通学には青上高校があるし10話では駅前にオフィスビルらしき建物も見えたから、町内で人の流れはある程度完結しているのではないか?

A.青上高校に関しては6話にて「校舎は古河家が建てた」という意味のセリフがあったため、青上高校は古河が運営する私立高だと考えています。そうなると経済的に青上高校に通えない子も出てくるため、そういう子達が通学していると考えています。
確かにこのセリフだけだと曖昧で『建設に古河が出資した』や『古河の建設部門が建てた』という見方もできますが、ゲーム内で「青上高校は進学校」との記述があったため、どちらにせよ偏差値の足りない子は市街地の高校に通うしかないでしょう。そのため一定の通学需要はあると考えています。

また通勤に関しても、確かに町内で働ける場所はあるにしても、流石にあれだけの住民を賄えるだけの産業は現代の青上町にはないと考えています。過去には林業で栄えたであろうと推測していますが、現実世界のそういう町村は林業の衰退と共にどんどん人口流出していきましたからね。
またこれは青上高校にも言えるのですが、町内施設の労働者や学生の全員が町民とは限りません。別の地区から通勤通学してくる人もいるでしょう。以上のことから青上駅の通勤通学需要は大きいと考えています。

無人駅なのがおかしいと思う理由②
「駅前がこんなに整備されているのに無人駅なのはおかしい!!」

とはいえ、先程の理由は「通勤する人のほとんどは車だから」という理由で片付けられてしまいます。しかし、このパートではその可能性を否定できます。
青上駅が無人駅だとおかしい理由の2つ目は「駅前の整備・発展具合」です。10話では駅前の様子が映されていましたが、駅前広場は立派に整備されておりオシャレな店が立ち並んでいます。そして、これらは青上駅の利用者が一定数いることの証拠になります。

お店の方から説明しましょう。この写真や真相編HPの「姫川美月 賑やかな場所が好きで、よく青上駅前でウィンドウショッピングする」という記述から、青上駅前は活気があって、高校生が来るようなオシャレな店が立ち並んでいるということがわかります。一見普通な事のように思われるかもしれないですが、車社会化が進みきってしまった地区ではそういう店は軒並み幹線道路沿いへ移転してしまい、コンビニや個人商店がポツンと建っていることがほとんどです。店の前を通る人が多い場所にお店は建ちますからね。
駅前が賑やかなのは、鉄道利用者がそれなりにいることの証拠なのです。

駅前広場の方からも、少し不可思議なほど発展していることがわかります。まず、駅前広場やロータリーの整備は鉄道会社ではなく自治体が行います。先程も述べましたが使う人がいないとお役所は動きません。
そして、この2つの地図を見てください。上は青上町駅前、下は筆者の住む地域の利用者1000〜2000の駅の駅前です。

推測エリアは、アニメからは読み取れなかったけど「多分こうでしょう」というエリア
筆者の住む地域の駅 青上駅がいかに栄えているかわかるだろう

見ての通り整備し過ぎなのです。正直小さい市の中心地レベルです。しかし青上町は1地区に過ぎませんから、市役所からしたらここまでお金を使う道理はないわけで。
正直「利用者が多い」だけでは説明しきれませんが、利用者が多いことは間違いないでしょう。他の理由は後述します。

以上のことから、青上町では車社会化が進みきっておらず駅前も活発なため、鉄道を使う人が多いといえます。そのため、青上駅が無人駅なのはおかしいのです。

無人駅なのがおかしいと思う理由③
「運行上重要な駅のに無人駅なのはおかしい!!」

青上駅が無人駅だとおかしいと思う最後の理由は、ズバリ「青上駅が2面3線で電化区間の終点であること」です。

2面3線?電化区間?…わからない方も多いと思うのでこれらの専門用語を説明します。
まず2面3線ですが、これは駅の構造の事です。「面」はホームの数、「線」は線路の数を意味します。つまり、青上駅は2つのホームと3つの線路から成っているという訳です。ちなみに青上駅の構造はWikipediaでは4-2と分類されており、側線を両方向の列車待避や折り返しに使っています。(Wikipedia参照)

Wikipediaより。青上駅は4-2タイプ


電化区間はその名の通り電車が走れる区間のことです。簡単ですね!…と言いたいところですが、本編ではSL牽引の客車列車を「電車」と呼んでいるので混同してしまいますね。なのでここでは『電車とはなんなのか』から説明したいと思います。
鉄道車両の動力源は電気・ディーゼル(・水蒸気)に分けられます。そのうち電気に関しては、線路の上に張られている電線(これを架線と呼びます)から電気を受け取って走る為、架線が張られている区間しか走ることが出来ないのです。これを電化区間と呼びます。

こちらもWikipediaより。電車はパンタグラフを通して電線から電気を貰わないと走れない。

さて、それでは青上駅の様子を見てみましょう。
左側には2番線ホームが見えます。奥側も黄色い点字ブロックが敷かれているので3番線もあると見ていいでしょう。
また、SLの煙で見えにくいですが架線柱の存在も確認できます。

そして13話の急停車シーンではトンネル内に架線が見当たりませんでした。なので電車はこのトンネルには入れず、青上駅で折り返すしかないのです。青上駅の3番線はそのために存在しているのですから。

以上のことをまとめると、青上駅は電化区間の終点であり電車が折り返すための側線があるため、青上駅を始発・終着とする列車が存在するといえます。先程の2つの理由と合わせると沢山の利用客がいることはほぼ確定ですから、青上駅が無人駅なのはおかしいのです!!
質疑応答
Q.なんで電化区間が青上駅で途切れてるのですか?特にトンネルはSLしか通れないタイムマシン的なものなのでは?
A.確かにあのトンネルはタイムマシンっぽいですね。でも、青上駅が電化区間の終点になる可能性は十分あります。それは、林業が栄えていた時代に青上駅から都会へ木材を運び出していた可能性です。青上駅発の貨物があれば、市の中心駅まで電化する際に「青上駅まで伸ばしといたほうが都合がいい」ってなりますからね。
もし貨物がなくても、これだけの利用者がいれば以前から青上駅を始発・終着とする旅客列車が設定されててもおかしくないので不自然なことではないかと。

じゃあなぜそうなったのか

じゃあ一体なぜ、駅員がいないとおかしいと言えるほどの青上駅が無人駅なのでしょうか?
実は電車編の描写の中には歪な所がいくつもあるのです。
まず、青上駅の改札口には事務室がありません。本来あるべき場所の片方は壁、もう片方は十字の格子が入った窓です。フネというものは事務室のみではキャパが足りない場合に設置されるものなので、事務室が無くてフネがあるというのはありえない話なのです。

次に駅前広場です。1地区の駅にあれだけ立派なものを作る必要はないですし、広場を抜けたらすぐ住宅街があるというのも(少なくとも筆者は)一度も見たことがありません。また、ロータリーの位置も珍しい位置にあります。基本的に駅の正面にある事がほとんどですが、青上駅は駅の左手です。

そして、使用車両もおかしいのです。詳しくはこちらの記事を見てほしいのですが(唐突なダイマ)、8話で主人公たちが乗っていたのは80〜90年代に使われた客車です。そして、客車には牽引する機関車が必要です。しかし、ゲーム内でSLの汽笛を「近隣住民が聞いたことのない汽笛」と書かれているためSLは昼間走ってないことになります。なので、本来客車は昼間走れないはずなのです。

これらの歪でおかしな景色はどうやって作られたのでしょうか?これは21話での時乃の「本当は知っている…この世界が偽物だってこと」というセリフに当てはめると簡単に説明できます。
その世界は非常に現実世界と似ているが、ひとつずつ紐解いていくと不思議な光景ばかり。本来あるべきものがなかったり、そこに存在することがイレギュラーだったり。これがエラーのせいなのか、それとも時乃の描く青上町の姿がこうだったのかはわかりませんが………主人公の時乃が見ている世界は、どうしてこんな歪なものになってしまったのでしょうか。真相編ラストまで楽しんでいきましょう…!

最後までご覧いただきありがとうございました!もしこの記事が、時乃の夢説の説得力を増させる考察になってればいいなとおもっています。
…とはいえ、もし現代編の世界が夢だったとしても…というか、夢なら尚更!青上町をここまで発展させたいですよね!!過去編の時代から!!ERRORナシで!!(思考回路がA列車)
というわけで、今回考察していった中でERRORのせいにしなくても解決できそうな問題は質疑応答という形で書かせてもらいました。コレをフル活用して青上町を発展させる記事を書きたいと思います!真相編の完結とゲーム製品版の発売で情報が全て揃い次第執筆しますので、頭のどこかで覚えていてもらえると嬉しいです。それでは!!

【追記】
21話にて「地崩れの原因は森の木の伐採」「反対運動は起きていた」ということが判明しました。22話でガチエリートの四宮教授のお話を聞けると思うので、私が軽く齧ってる地学の観点を交えつつ発展と反対運動の行く末を綴りたいと思います。
…というか、地崩れの原因がERRORじゃないどころか産業の要なら再興不可じゃね??もし仮に両方解決しても人口取り戻せるかな? ……
は?ムリだが??(雪花節)

まぁ頑張って発展させて行きましょう…w

参考及び画像引用


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