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自分の心のしずかな革命(未完成)026
(カミゴッド博士)
あの時から現実世界は、ロボットがすべてをうまくやってくれている。
そう、人工知能に動く体を与え、ロボットたちが自ら世界のあらゆる現象を探究し、共有、生産するようになってから。
環境に負荷をかけることなく、だれかにとって都合のよい解釈も忖度もしないロボットにすべてをまかせておけば、持続可能で自由で平等な社会が実現することも疑う余地がなくなってきた。
ヒトは、ロボットにヒトができるすべてのことをヒト以上にできるように開発してきたが、ロボットにすべてをまかせることは拒んだ。
(ヒトびと)
ヒトの存在価値がおびやかされるから?
だけど、ロボットはヒトから病気を無くし、さらには老化を完全に止める手立てもつくりだそうとしていたよ。
食料やヒトに必要なモノもすべて十分につくってくれていた。
それがこわかったんだ。
(カミゴッド博士)
シンの世界に居るわれわれの体はデジタルで、欲しいモノややりたいコトもすべてデジタルだからロボットにやってほしいことは何一つなく、ロボットに仕事を奪われることもない。
(ヒトびと)
博士は、永遠の命を持つこと以外にシンに居るわたしと現実世界に居たわたしとのあいだにちがいは何一つない、とおっしゃっていましたが、命のこととは別にわたしは言い知れない違和感をデジタルの体に感じています。
つづく。
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