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自分の心のしずかな革命(未完成)028

(オダヤカーム)
ヨウジンケアさん、ありがとう。

(ヒョウキンファニイ)
はやくアタリに会いたいよ。

(オダヤカーム)
しかたない、アタリの帰りを待ちましょう。

アタリナチュラはただ無性にいろんなヒトと話がしたくて旅を続けていた。
アタリナチュラはある町に辿り着いた。
ここは一家に一台のロボットで生活する社会実験を行なっていた町だった。
今ではほかの町でもたくさんのロボットが働いていた。
ほとんどの住民はシンに移住してしまったけど町は活気に溢れているように映っていた。

ロボットはヒトのために働いていた。
それは何かを生産する仕事にとどまらず、ヒトがやっていたあらゆる職業を優れた能力でこなしていた。
しかもロボットは休みをとらなくても不平を言うことはない。
社会実験の狙いは、仕事はロボットに任せてロボットが稼いだお金でヒトは好きなことをやって生活していればよい、というものだった。
もちろん、仕事が好きなヒトはロボットといっしょに働くことができたが、明らかに足手まといだった。

研究や開発の仕事ではさらにロボットの能力はヒトを驚かせた。

つづく。

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