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純チョコレートの調理性

おはようございます😊Bonjour(ボンジュール)

こんにちは😊Bonjour(ボンジュール)

こんばんは😊Bonsoir(ボンソワール)

パティシエのねねとです☺️


チョコレートの調理は一般に難しいといわれる。
 その理由にはいろいろあるが、おもな原因はココアバターの特性によるものである。
 したがって、ここではココアバター類似油脂使用のものも含めて、テンパリングの必要な純チョコレートの調理性について述べることにする。


⭐︎用具

 ココアバターは、他の油をきらうので、チョコレート操作に使う用具には他の油が付着しないよう注意する。
 これは、油脂の結晶形がココアバターと異なるためである。

⭐︎水分

 チョコレートは水と交らないものであり、1%の水が入っても、流動性が減少してかたくなる。
 3%入れば、かたくて動かなくなるほどであるから、操作中には、絶対に水分を入れてはならない。

 溶けたチョコレートに水が入ってしまうと、大きい水粒子のまわりをココアバターが取り囲み、撹拌すると両者の界面の摩擦が大きくなるので、かたくなるものと思われる。
 なお、この水分はチョコレート中の砂糖をも溶かしてしまう。

⭐︎溶解

 チョコレートを削る場合は、早く均一に溶かすため、なるべく細かく削るようにする。

 チョコレートを湯煎で溶かす場合、鍋は、均一に熱を伝えることのできる厚手のものを選んだ方がよい。

 実験によると、湯煎55℃になったときに火を消すと、湯は余熱で60℃まで昇温した。
 溶けた38℃のチョコレートを湯煎から取り出したところ、これも余熱で42〜43℃くらいまで昇温した。

 これは少量で実験したものであるが、それぞれ材料の量、器具によって温度変化が異なるので、前もって知っておくとよいであろう。

⭐︎ココアバターの添加

 コーチング用に使うには、最低37%の油脂量が必要といわれる。
 油脂が少ないとかたくて流動性がなく、コーチングが、よくできない。
 また、シェル物では空気穴ができやすい。

 国産原料チョコレートを使ってコーチングする場合、油脂量が30%ぐらい含まれているので、10%内外のココアバターを添加するとよい。

 また、クーベルチュール、カバチャーといったチョコレートは、コーチング用でココアバターが多く40%くらい含有されている。
 このため、粘度が低く、このままでコーチングできる。

⭐︎テンパリングの見方

 じゅうぶんにテンパリングできたかどうかを見るには、勘で見分けることになる。

 ます、チョコレートを少量、セルロイドのヘラにつけて放置する。
 よくテンパリングできていれは、β結晶核ができているので1〜2秒以内に乾き、光沢ある表面になる。
 逆に不じゅうぶんであると、結晶核が少ないので結晶しにくく、固まるのが遅くて、表面がなかなか乾かない。
 固まっても光沢がなかったり、ブルームになったりする。

 またテンパリングをしなければ、不安定結晶ができ、安定するまで時間がかかり、徐冷現象が起こる。
 表面が乾くまでの時間は、ますます長くなるわけである。
 テンパリングしないチョコレートでコーチングする実験をしたところ、その製品は、乾くのに20分間もかかり、その上ブルームができてしまった。

⭐︎センターの温度

 センターがやわらかい場合、それをかたくする目的で、冷蔵庫に入れておいたり、冬季には、低温の室内に置いたりして保存することがある。

 しかし、これはコーチングするときは、センターが20℃前後になったときに、行うようにすることが大切である。
 強く冷えているセンターに、テンパリングしたチョコレートをかけると、チョコレートが冷えすぎて不安定結晶ができる。
 結晶の転移、続いて起きる潜熱などはブルームの原因となり、つやのない製品になってしまうので、センターの温度には注意が必要である。

⭐︎テンパリングの繰り返し

 チョコレートを使用量以上に溶かしてコーチングした後、残りをそのまま冷却しておき、いく日か過ぎてからふたたび溶かして、コーチングに使用することがある。
 この場合、使用前に正しいテンパリングを繰り返せば、初めと質の変わらないコーチングができる。

 このように繰り返しテンパリングを行った場合、質を低下させずにどのくらいまで繰り返しができるのであろう。

 湯温60℃前後、終始チョコレート温度40〜45℃で溶かして実験したところ、28回目のテンパリングとコーチングにおいても、つやは最初と変わらなかった。
 正しいテンパリングであれば、かなりテンパリングを繰り返しても、質の低下をきたさないという結果が出た。

⭐︎冷却

 コーチング後の冷却は、β結晶核からβ結晶を作る工程である。
 原料チョコレート製造工程で述べたクーリングトンネルの作業に当たるので、前述の温度関係を念頭に置いて、できるだけ近づけるようにする。
 ます、コーチングしたチョコレートを、5〜10℃に調節した冷蔵庫で冷やす。または、冷却室に並べて冷風の循環をはかり、均一に冷却する。
 小形のチョコレートの場合、冷却時間は15分以内でよい。
 冬季の寒い日であれば、暖房のない部屋で冷却することもできる。

 なお、冷却室から、温度差10℃以上の場所に出しておくと、水分がチョコレート表面についてブルームの原因となるので、温度差などに注意を要する。

⭐︎包装と熟成

 チョコレートは、18〜20℃の室温(湿度50%)に1日くらい放置した後、包装すべきものは包装する。
 包装の際やチョコレートを移すときは、指紋がつかないよう、手袋などをして持つようにする。

 熟成は、18〜20℃の部屋に1〜2週間くらい置く。
 冷却して固化したように見えても、100%固形化するには、このくらいの日数が必要である。
 熟成によって、β結晶だけになると安定化し、完全に固形化するには2週間以上という。

フランス

「砂糖」をフランス語でsucre(スュクル)
でした☺️

 では「小麦粉」をフランス語に翻訳すると…

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farine(ファリーヌ)です☺️

Au revoir.(オ るヴォワーる)さようなら👋
(*^_^*)

著書:洋菓子材料の調理科学
著者:竹林 やゑ子

 この著書を参考にブログを作成することで
学ばせていただいております。
感謝いたします。

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