牛乳の性質
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パティシエのねねとです( ^ω^ )
⭐︎色
牛乳は少し黄色をおびた白色であるが、脂肪球とカゼイン粒が光を乱反射するために白色に見え、脂肪球内のカロチンと液に溶けているラクトフラビン(B₂)によって淡黄色に見える。
カロチンは、飼料の種類や季節によって含量が異なり、冬になると少なくなる。
このため、冬にとった牛乳から作られたバターは白っぽい色をしている。
また、牛乳からカゼインと脂肪を除いた後に残る乳清(ホエー)が黄緑色になるのは、ラクトフラビンによっている。
⭐︎酸度
古い牛乳かどうかを見分けるには、酸度が増加しているかどうかを見る。
酸度を測定する方法として、2つの方法がある。
①1/10規定の水酸化ナトリウム溶液で滴定する方法である。
0.17は新鮮乳、0.19は乳酸ができ、0.25〜0.3では酸味が感じられるようになる。
0.3〜0.45では、煮沸すると凝固し、0.5〜0.6にいたっては、自然の状態で凝固するようになる。
②pHメーターを使う方法である。
pH6.6がふつうとされ、pH6.3以下では牛乳が酸敗しているとみなし、pH6.85以上はアルカリ性が強すぎるとする説もある。
牛乳の受け入れの試験では、pH6.3〜6.35が適当といわれている。
⭐︎沸騰点と氷点
牛乳には各種の成分が溶解しているので、沸騰点は水よりも高く、100.55℃で、氷点は−0.55℃である。
⭐︎比重
乳脂肪は比重を軽くするが、その他の牛乳の成分は比重を重くする。
それで、脂肪量の多少によって、比重は1.027〜1.035となり、平均では1.032とされている。
⭐︎粘度
牛乳の粘度は水より高く、30℃で160〜220cp(センチポアズ)とされているが、固形分が多いほど増大する。
また、殺菌乳は生牛乳よりも、また均質化乳は均質化しない牛乳よりも、それぞれ粘度は高くなっている。
⭐︎表面張力
水の表面張力は72.75dyn/cm(ダイン毎センチメートル)に比べて、牛乳は低く、40〜60dyn/cmである。
表面張力の低い牛乳には起泡性があり、泡立クリームやアイスクリームを作るのに都合がよい。
しかし、加熱するときは、表面張力の低いものは適さない。
加熱すると、水蒸気の蒸発も加わって、泡立ちがよけいに強くなり、鍋からあふれるようになる。
これを防ぐには、撹拌して表面皮膜の破壊と水蒸気の蒸発をしやすくするとよい。
⭐︎褐変反応
牛乳を加熱したとき、鍋の内側についた牛乳が褐変したのをよく見る。
これは、120℃にも加熱された場合、牛乳中のアミノ酸と乳糖が反応して(メイラード反応)できるもので、好ましいものではない。
牛乳を加熱するときは、火力をあまり強くしないようにし、また、鍋の内側に牛乳がつかないように注意する。
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