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ココアバターの代用脂*代用脂としての条件*

おはようございます☺️Bonjour(ボンジュール)

こんにちは☺️Bonjour(ボンジュール)

こんばんは☺️Bonsoir(ボンソワール)

パティシエのねねとです😊

 チョコレートの需要が増加するにしたがって、ココアバターが不足してくる。

 そこで①物理的性質がココアバターに似ている油脂、②化学的性質や風味、口溶けやその他の性質が、ココアバターに類似した油脂が、1950年ごろから研究され、1960年には各種市販されるようになった。

⭐︎代用脂としての条件

 ココアバターの代用脂としては、
① 体温付近の温度で、速やかに溶け、完全に液状になる。
② 上昇融点は30℃以上、透明融点(毛細血管中の油脂が透明になったときの温度をいう。)との差が2〜3℃と小さい。
③ 可塑性範囲が狭い、などの条件を備える必要がある。

 これらの条件に合うバターを、ハードバターといい、ココアバターは、天然で最良のハードバターといえる。

 現在作られているハードバターには、
*ココアバター類似油脂(ココアバター・ライクファット)
*植物油系ハードバター
*ヤシ系ハードバター
の3種類があり、下ずつのような特徴を備えている。

各種ハードバターの性質と調理性

 表中で沃素価(ようそか)とは、油脂の不飽和度を示す尺度で、不飽和脂肪酸((DHA、EPA)血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環を良くする効果がある)が多ければ沃素価は高くなる。
 大豆油、綿実油などの植物油系ハードバターは、ココアバターより不飽和脂肪酸が多いので、沃素価は高く、ヤシ系ハードバターは、逆に低い。

 ココアバター類似油脂は、脂肪酸組成がココアバターと似ているため、沃素価もほぼ等しい。

 鹼化(けんか)価とは、脂肪酸の炭素数の長短を示すもので、炭素数が少なく、分子量が小さいものは鹼化価が高い。
 ヤシ系の鹼化価が高いのは、ココアバターより炭素数、分子量の少ない脂肪酸からできているからである。
 植物油系や類似油脂は、ココアバターに似た炭素数の脂肪酸なので、鹼化価が似ている。

 ココアバター類似油脂に関しては、化学的性質や分子構造がココアバターと似ているので、調理性もほぼ同じになる。 

 他の植物油系とヤシ系のハードバターは、分子構造に違いがあるので、調理性に相違が生じる。
 固体のときはココアバターより柔らかく、多量にココアバターと混ぜることができない。
 しかし、テンパリングが不要で、作業範囲が広いという長所がある。


 次回は、ココアバター類似油脂、植物油系ハードバター、ヤシ系ハードバターについてです☺️

フランス

「苦い」はフランス語でamer(アメール)
でしたね☺️

では、「うま味」をフランス語に翻訳すると…

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umami(ウマミ)日本語そのまま使われます☺️
そもそも、フランスにはない概念であったため、まだまだ知らない人も多いようです!

さようなら(≧∀≦)Au revoir(オるヴォワーる)

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