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EB3 雇用ベース グリーンカード取得までの道のり (第2話)

こんにちは、LIG13です。

 雇用ベースのグリーンカード(EB3カテゴリ)による申請の最初のステップは、移民局ではなく、まず労働局から労働許可 Labor Certificateを取得(LC) することです。

 LCの意図は、簡単に説明すると、「アメリカ人が沢山いるのに、なぜ外国籍の労働者を雇用する必要があるのか証明しなさい」ということです。LCの取得は雇用ベースグリーンカードの難関と言っても良いと思います。逆に言うと、LCが取れたらグリーンカード申請の半分は消化したというくらい比重が高いです。すんなりと通過できる確率は7割程度だと言われていて、申請者の3割は監査にひっかかり、そこで落とされる比率はそこから3ー4割程度だそうです。もしここで落とされた場合、リトライしても落とされる確率が高いため、この時点で雇用ベースのグリーンカードの取得は断念。と言っても大袈裟ではないです。

 僕の場合は、トランプ政権がフルスイングだったので、監査(Audit)に落ちる確度が例年より増加し、4割くらいが監査になっていました。僕の申請も監査にひっかかっり、追加書類を出すことになりました。その話は別の記事で紹介します。今となれば貴重な体験をしたと思います。

 さて、LCのプロセスはざっくり以下のような流れです。

LCプロセスの流れ

1. 労働局から職務内容に基づく Prevailing wage (適正給与)をもらう

2. Prevailing Wageを元に、スポンサー企業は地元紙に求人広告を出す

3. スポンサー企業は求人の結果をまとめる

4. LCの申請(Form ETA 9089)を労働局に提出

5. 労働局による審査 (Auditの対象になれば追加書類)

6. 承認されるとLabor Certificate(Certified Form ETA 9089)が下りる

LCのプロセスにかかる時間

通常、LCのプロセスは全体で12ヶ月から18ヶ月と呼ばれています。僕の場合は、スタート1年目はトランプ政権発足の年で、移民関連の情勢が荒れたため静観するということで遅れ、その次の求人プロセスで不手際発覚、そしてAuditに引っかかってしまったので、LCが下りるまで3年かかりました。今更ですが、このコンディションの中でよくLCが取れたなと思います。

用意した書類

大学の卒業証書と成績証明

LCの申請段階では、書類の確認や進捗報告を受けるくらいで、あまり自分で手を動かすことはなかったです。突然のAuditの知らせが来るまでは。。

時系列まとめ

2015年12月 雇用主からEB3のサポートを取り付ける

2016年(アクションなし)新政権で移民法関連の情勢を静観することに

2017年6月 求人広告を出す(不手際発覚、まさかのやり直し)

2018年4月 Form ETA 9089を提出

2018年9月 ランダムAuditの対象にセレクトされる

2018年9月 Audit回答の書類を揃えて提出

2019年3月 LC承認(Certified Form ETA 9089)

 Form ETA9089の提出した日から換算して、途中でAuditにはなりましたが、申請書のプロセス自体は11ヶ月で通過したことになります。僕の場合は、いろいろハプニングがあったので3年もかかりましたが、もしテキパキと物事が進めば、最大でも1年半から2年あれば EB3のLCは通過すると思います。

 しかし、この時は知るよしもなかったのですが、僕の苦労はLC取得後、まだまだ続くことになります。と言うのも、このロスタイムが、その後のプロセスに大きなインパクトを与えることになったんです。

 以上な感じではありますが、つぎの第3話では、おそらく周りで被弾した人は少ないであろうETA 9089のレアな監査にひっかかった経緯と何を追加で提出したのか?という話をします。

〜第3話につづく〜


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