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遺伝子レベルを越えろ!自分を知れ!凡人がベンチプレスで勝つための戦略


今回は、ベンチプレスで勝つための遺伝的要因と可能な対応方法(戦略)ついて解説していきます。PPVを意識したポップなタイトルにしてみました。

特に焦点を当てるのは
1. 身体構造(骨格)
2. 筋線維タイプ(速筋or遅筋or中間)
3. 運動反応遺伝子(追い込み型or非追い込み型)
4. 骨格筋の付着部位(遠位型or近位型)
です。
(内容はほぼほぼ1.身体構造です。2~4はちょこっとです。)

それぞれの特徴と遺伝的に不利な個人がベンチプレスで勝つためにどの様な戦略を取るべきなのかを考察していきます。


自分自身の身体的遺伝的特徴の理解やトレーナーやコーチが選手を理解する上でも参考になればと思います。

*パワーリフティング競技の公式ルールに則ったベンチプレスを行うことが前提です。


身体構造

ここでの「身体構造」とは

「上肢」「肩幅」「手」「胴」「足」の長さを表すこととします。

これらの構成要素は100%遺伝子によって受け継がれています。

ベンチプレスをする際、もしくはベンチプレスを指導・コーチングする際に形態測定は必ずした方が良いと個人的には思います。

何故か?

それは、パワーリフティングの規定ではベンチプレスのバーベルを握る限界ラインは81㎝になります。この81㎝ラインが隠れていないと試技が失敗になります。

パワーリフティングではこのグリップ幅の上限が規定されているため、上肢長の長いベンチプレッサーはグリップ位置をワイドにすることによるストローク幅やエネルギーコスト(物理的な仕事量)を減少させることができません。

仕事量は重量と移動距離から算出されます。

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一方で、上肢長の短いベンチプレッサーはグリップ位置をワイドにすることで上肢長の長い人よりもストローク幅を短くすることができ、結果的にエネルギーコストを削減することが可能となります。

つまり、物理的に考えると、グリップ幅の上限が規定されているため、相対的に上肢の長い骨格の人の方がベンチプレスは不利になると言えます。

では、ベンチプレスは上肢の長さ「だけ」で決まるのでしょうか?

結論から言うと、上肢の長さだけでは決まりません。上肢の長さに加えて様々な骨格サイズが影響し合います。そのため、上肢が長い人の中に更にベンチプレスに不利な人が出てきます。

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一般的な遺伝的骨格構造の違いを以下の図に示します。

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