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葛藤を入り口に自己理解が深まるツール「インサイトマップ」を過去にやったことを紹介しています

はじめに

先日、こんな記事を書きました。

今回はここで紹介しているツール、インサイトマップについてどんな風に行うのか、どんな発見があったり、どう展開させていけるのか、について書きます。

最初にほんのちょっぴりインサイトマップのやり方について紹介します。正式なものではなく、私の当時の経験、及び解釈ですので、その前提でご覧ください。

ざっくりインサイトマップのやり方

まず何をやるかというと、中央のマスに「〜する・〜しない」といった行動にまつわる2つの行動や個人的に対立していると感じることのいずれかを陰と陽に分けて記入します。

2015年当時書いたものをそのまま紹介しますが、当時の私のテーマにあったのは「受け取る」ことについて、個人的に対立していると感じる2つを中央に記入しました。

この分け方も大事なポイントがあり、言葉だけで陰(悪い・嫌い・デメリット)と陽(良い・好き・メリット)が決まるわけではありません。

それよりも大切なのは自分が本当のところどう感じているかということです。

人との関わりにおいて、それがしたいかどうか、好きか嫌いかはおいておいて現時点での基本フォーマットとして「返す前提で受け取る」ということを自然に行っているのでこちらを【陽】(白い方のマス)と置きます。

「無条件で受け取る」ということは、頭では理想だと思うのですが、実際、当時の私でというと、「避けたい」「落ち着かない」という感覚があるので【陰】(暗いマス)とおいています。

この2つは現時点では葛藤する概念なのですが、インサイトマップを使って深く自分を洞察することによって統合できるポイントを見出していきます。
(注意 今回は統合ポイントまでいきません。インサイトマップのプロセスで分かった自分のクセについて紹介するまでに留めています。)

テーマを決めて、2つに分けた後に行うのは、「返す前提で受け取る」という陽をさらに陰陽の2つに、「無条件で受け取る」という陰をさらに陰陽の2つに分けていきます。

上記の画像の外側の部分ですね。

この1つのマスにつき陰のマスと陽のマス2つあるので、さらに記入していきます。このくらい埋めていきます。

そのプロセスを細かく書いた方が分かりやすいと思うのですが、膨大なプロセスになってしまうので今回に関しては省きます。

今回は、分かったこと・気づいたことについてピックアップして書きたいと思います。(今回紹介しているのはあくまで一側面です。)

事例の紹介

この2つをテーマに取り組み、分かった自分のこととしては、返す前提というスタンスを選択し続けてきたことで、「必ず相手のメリットも考える」という長所が伸ばせているということが分かりました。

一方で、「ただ一方的に受け取る」ということに抵抗感や罪悪感を感じるようなクセがあることも分かったり、そのスタンスが「自分が疲弊しても構わないというスタンスで仕事を組んでしまう」というクセにつながっていることも分かりました。


このように、1つの行為にしても陰と陽の様々な側面があるのです。

そして大切なことは、このどれか1つだけが正しくて他が間違っているということではありません。

大切なことは「現在地を客観的に認識して、どれを選びたいのか?」ということです。

例えば、私の場合で言えば、何か仕事をする際に、自分が疲弊してもいい、自己犠牲を前提にした組み方、請け負い方をするクセがあると気づくことができました。

これは正直なところ、自分でも「そうだと思うなぁ」と感じる部分があります。

これで認識したわけです。


この次に行うことは、「どうしたいか」です。

インサイトマップの概念では良い悪いがあるわけではないので例えば、言葉だけでいったら良くないイメージのある「自己犠牲」「疲弊」といった言葉も、変な意味を持たせません。

ただその言葉があるという感じです。

それらをジャッジするのではなく、フラットに見たときにどうしたいか大切なのだと思います。

私の場合で言えば、ここで感じたのは、「うん、オレはどこかで自己犠牲がカッコいいって思ってるもんなぁ」ということでした。


そうなってくると、次にやりたくなるのは「自己犠牲すること」を陽においたインサイトマップです。

「自己犠牲」の反対って何だろう?と考えてみたときに出てきたのは「自分を大切にする」でした。

ということは、次に取り組めるのは、「自己犠牲する」と「自分を大切にする」です。

このようにに、1つのテーマで自己洞察すると、他のテーマが出てきたり、
自分の現在地が分かったり、様々な発見があります。

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