強い技術と弱い技術

今の世の中、強い技術で溢れている。

生産技術も、制御技術も、通信技術も、なにもかも。共通しているのは、”人間の思い通りにする”ということではないか。技術の進化は、基本的にいかに人間がこの世の支配権を握るか、ということの歴史だったように思う。

けどそのせいで、いろいろな弊害が出てきた。

自然破壊、地球温暖化、スマホ中毒・・・

技術という武器を持ったことで、さも人間が地球上で最も力のある存在だと勘違いしてしまった。本当は、技術も人間の一部で、それはつまり自然の一部であるはずなのに。

だから今必要なのは、もっと弱い技術だと思う。

人間の注意を必要以上に引き付けない、控えめな技術。(ex.カームテクノロジー)
自然をコントロールするのではなく、寄り添うためのデータサイエンス(ex.協生農法)
人間の能力を拡張・発揮させるような技術(ローテク)

強い技術に支配された世界から、弱い技術と共存する世界へ。

技術の使い方を間違えてはいけない、と思う。

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