リクルートの組織文化「よもやま」って何?
こんにちは。LifeStocksの狩野真依子です。
さて、これから”よもやまシリーズ”を始めていきたいと思っております。
とお伝えしたところで、「よもやま」って何?と思われる方は多いかと思います。ということで、初回は、よもやまのご紹介から書いてまいります。よろしくお願いします!
リクルートでのよもやま文化
よもやまとは
まず、よもやまを辞典で調べると・・
との意味のようです。
そんなよもやまですが、私が以前勤めていたリクルートでは「よもやま」は慣れ親しんだ言葉でした。
リクルートで言う「よもやま」は、1on1を表す社内用語として使われています。ただ、一般的な1on1のイメージよりも、さらに緩やかなものをイメージでしょうか。例えば、上司やななめ上メンターといった特定の相手との1on1のようなものに限らず、同僚とのありとあらゆる雑多な会話もよもやまと呼んでいます。話す話題としては、業務のことからプライベートなことまでなんでもありです。
例えば、
「〇〇の進め方で気がかりなことがあるから、少し話をしておきたいな」
「〇〇案件についてブレスト兼ねて〇〇さんと話したいな」
「次の人事で異動の可能性含めて相談してみたい」
「とにかく色々あって、誰かと話して発散したい」
などなど
直近の業務の進め方のようなことから、中長期的なキャリアの話まで、よもやましよう!となるのです。ちなみに、定期よもやまを組んでいる場合もあれば、明日よもやましましょうとなる場合もあれば、なんら決まったルールのようなものはありません。
そんな、みんな大好き「よもやま」。リクルートの組織文化として根付いておりました。
なぜ、よもやまが良いのか
では、なぜこのよもやまが大事だったのかを改めて考えてみました。
1)気軽に深い共有ができる
通常のミーティングでざっくばらんになんでも話しましょうというのもあると思います。ただそれを頻繁に行うというのは物理的にも心情的に難しいかと思います。
しかしながら、事実ベースだけの情報交換のミーティングというのでは、熱量が失われ、やらされ仕事になってしまったり、認識のズレが見過ごされ、物事が進まなくなったりといったようなことも起きるでしょう。
そんなところの穴を埋める効果が、よもやまにはあったように思います。
改まった場ではなく、気軽に、本心はこう思ってるんだよ、いまこんな状況でさ、正直悩んでいて・・などなど感情セットで深く話す機会がよもやまでした。
ちなみに、この感情セットで本音で話す機会って相当大事です。
日常をよもやまで担保し、しっかり大切な話をするために、ロングミーティングや合宿、オフサイト、ワークアウト型研修など、という組み合わせはぜひお勧めしたいです。(もちろん弊社にもご相談ください、といきなり宣伝笑)
2)緩やかなインフォーマルグループができる
インフォーマルグループとは、「気持ち」を共有することで自然発生したグループのことです。例えば、会社の中で言うと、派閥、同期会、庶務会、女子会みたいな人間関係を軸につながっているグループです。ちなみに、部や課といった会社の公式な組織に対する言葉として使われます。
このインフォーマルグループ、組織の中においてはとても重要なファクターになります。なぜなら、成果や活動には働く人の心理的側面が大きく関わり、そしてその部分を一部担保しているのが、インフォーマルグループでもあるとされるからです。
グループの中で、感情を吐露し、その場の空気から影響を受けあう。つまり、このインフォーマルグループ内で作り出される空気感が、そこに集う人に影響を与え、結果的に組織にも影響していくことになります。
逆を言えば、このインフォーマルグループを健全な状況に保ち、経営や事業がインフォーマルグループと良い関係を作り、目指す方向性と足並みを揃えられれば、双方ハッピーとも言えます。ちなみに、意図的によいインフォーマルグループを作る努力をしている企業さんもあります。
話を戻すと、よもやまは、個別にさまざまな話を気軽にしていくことにより、ふと気づけば思いもよらぬつながりや関係性を作り出していっているのです。要は、このインフォーマルグループのさらにプレ段階で、インフォーマルグループを自然発生させるための地ならしをしていたようにも私は思えるのです。
よもやまシリーズ書いていきます
ということで、さらに話を戻すと、これからよもやまシリーズで、あれやこれや色々なことを書いてみたいと思います。
そして、よもやまシリーズを読んでくださる皆さまとつながりができたら楽しいなぁ、なんてことを空想しつつ、やっていきたいと思います。
初回は「よもやま」についてのよもやまでした。読んでくださり、ありがとうございました!
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