見出し画像

小さな会社の儲け方2 #18

小さな会社の新卒者採用についてです。無名の零細企業に新卒者なんて来てくれないと思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。

零細企業に行きたい新卒者はいる

小さな会社だから、大企業より家族的な零細企業がイイと思っている新卒者は20人に1人くらいはいます。

小さな会社が自力で新卒者の求人をして、実際に採用に至るまで、早ければ1年、大体3年は覚悟してください。

お金をかければ、採用の方法はたくさんありますが、求人は人身売買ではありません。長く働いてくれる人財、仲間と楽しく仕事をすることが目的です。長い目で継続する覚悟が大切です。

新卒者の育て方

若い新卒の子が一人前に育つには、3年から5年の年月が必要です。特に最初の1年目は何も期待しないことです。3年間は動物の飼育でいえば、牧場の牛やヤギを放牧して育てるような育成方法が良いです。

それには、与えた業務でどんなに失敗しても決して怒ってはいけません。現代っ子は親にも怒られた経験がありません。

失敗に対して怒ったり、注意するだけで翌日から出社しないまま、メールかLINEで「辞めます」と連絡してハイ終了です。

そんな人は必要ないと思われるかもしれませんが、それが無理なら新卒者の採用はしないことです。

人は時間をかけて育てれば育つものです。

5年も経てば、あの時我慢して怒らなくて良かった。辞めないでくれて良かったと思う時がきっとやってきます。途中で辞められてしまえば、それまでの給料は全部ドブに捨てたことになります。

最低でも1年はいてくれたら、中途で採用して、他社の色に染まった人をゼロから指導するよりは役に立つはずです。

新卒者に徹底させる、守ってもらう5つの約束

そうと分かれば、最初にやってはいけないこと、守ってもらうことを指示しておけばいいのです。長く働いてもらうには社長は我慢と辛抱が必要です。これが小さな会社の人事です。

守ってもらう5つの約束
・遅刻をしない(無断欠勤しない)
・怒らない(ムッとした表情をしない)
・名前を呼ばれたら返事をする
・顧客からの伝達を忘れない(メモ・伝達する)
・指示されたことはやる。できない時は事後でも必ず報告する

今日からできる 新卒者採用に効果がある3つ

具体的に新卒者を効果的に採用するには次のことをやってください。

1、ブログを発信する
2、SNSで発信する
3、学校訪問する

1、ブログを発信する
ブログで求人募集を定期的(週一回)くらい発信します。ブログは検索で上位表示されやすいので学生や学校の就職課の担当者に読まれることがあるのでコツコツ発信することが大切です。

小さな会社なので、社長が書いて発信することをオススメします。むずかしい内容でなく、会社の雰囲気や社長の考え方、人間性、従業員の日常などを発信してください。

ブログにお問合せフォームを設置しておくと面接希望や会社訪問の希望がダイレクトにくることもあります。私はブログが最も効果がある方法だと思っています。

2、SNSで発信する
若者はいつもSNSを見ています。求人情報もSNSで集めています。だからX(旧Twitter)などは学生に接近できる可能性があります。

効果的な方法として、SNS経由でブログやホームページへ誘導する方法です。私も以前、この方法で離島の専門学校の校長から「会社に紹介したい学生がいる」と問合せがあり、採用に至ったことがあります。

3、学校訪問
学生の全員が自身で熱心に就職活動をしているわけではありません。それこそ20人に1人の割合で会社訪問や面接が苦手な人もいます。

見た目はハキハキして行動的に見える学生でも、内面はオドオドして手に汗握って緊張して何も話せず落とされる。そんな学生が就職課に駆け込みます。

期せずして、就職課の担当者から連絡があります。このパターンで1年で3人も採用したことがあります。今でも10年以上働いてくれている2名が就職課の紹介です。

学校訪問は学校によって対応がさまざまというより、就職課の担当者によって対応が変わります。熱意ある担当者に会うことができれば1年目で学生を紹介してもらえることができます。

学校訪問は敷居が高いイメージがありますが、決してそんなことはありません。事前に電話して予約してから訪問すると、課長よ上役の人が会ってくれることが多いので、是非やってみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?