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赤字会社を黒字にする方法 #5

売上よりコストを減らす

私は自社開発の製品が時代遅れになっていることに気づきました。売上は3年前の4割に落ち込み、顧問税理士からは廃業を勧められました。

しかし、諦めませんでした。それでも新しい製品を開発するために、新卒の社員を採用しました。1年後には製品化の見通しが立ちました。

借金せずに社長銀行を作る

会社の売上が減っても、絶対に銀行から借金をしませんでした。私はサラリーマン時代に経理の経験があり、借金返済の苦しさを知っていました。借金するくらいなら廃業すると決めていました。

そこで私は社長銀行という方法をとりました。支払いが足りないときは、自分の貯金から会社に貸し付けました。売上が上がったら、会社から返してもらいました。そのために独立後はできる限り贅沢をせずにコツコツと貯金をしました。

社員が辞めても諦めない

製品が完成して売上が上がりましたが、新たな問題が起きました。新卒の社員がヘッドハンティングされて、次々と辞めていきました。2年で8人いた社員は3人になりました。

しかし、私は落ち込むことはありませんでした。理由はその頃になると3人でやっていける体制になっていたからです。新製品が完成した頃から、会社を大きくすることを考えずに、コストを減らすことに専念していました。

新しい製品だけでなく古い製品も大切にする

私は古い製品のサポートをしながら、同時に新しい製品を販売しました。新旧2つの製品を取り扱ったことでわかったことがあります。

それは、顧客は新しい製品だけが欲しいというわけではありませんでした。古い製品でも、安くて使いやすくて効果があれば、それで満足していました。

古い製品は20年も前に販売したのに。3割の顧客が利用し続けていました。私は新しい製品を販売しながら、古い製品の顧客と新しい製品の顧客に支えられながら、無借金経営を続けるこたができました。

まとめ

それからは、売上第一主義と拡大経営を目指さずに、ローコスト主義に徹しました。将来的に売上が半減しても、コストを減らす努力を続ければ、黒字経営ができると確信しています。

赤字会社を黒字にする方法は、売上よりコストを減らすこと、借金せずに社長銀行を作ること、社員が辞めても諦めないこと、新しい製品だけでなく古い製品と顧客も大切にすることです。

これらの方法を実践すれば、1年で黒字経営ができると思います。

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