何者かにならなきゃ症候群
何者かにならなきゃいけないと思い込んでる若者たちを一つの壺に放り込んで共食いさせて、残った者が神霊となるワナビー蠱毒が社会のいたるところにある。
ネットの世界を一歩踏み出すと自意識をこじらせて文芸でも音楽でも様々なものをつまみ食いして、これでもないあれでもないと自分の居場所を探しては亡霊たちが彷徨いている。
かつて私も何者かにならなければいけないと強く思っている若者の一人だった。物心ついたときからずっとそうだったから若者はみんな自分をなんらかの才能を持った何者かだと思い込ん