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第2回 兎と狼

今川家に行くはずの家康は、織田家の人質になり
父の松平広忠は「竹千代ことはいかにしようとも勝手なり」と
織田家に伝える決断をするしかなかったのは、お家のことを
考えてのことなので、時代的にはそのようなものなのでしょうが、
親子ともども辛い環境ですよね

そして、繰り返し家康に伝えられる
「寅の年、寅の日、寅の刻に生まれた強きもの」
大河ドラマの中では、兎年に生まれたことになっていることが、
今回のお題と兼ねているのかな?と思いました

前回、瀬名を巡り今川氏真と争った時の武術(?)は、
織田信長との相撲(?)の中で身につけていたので強かったのですね
その中で、自ら「寅の化身」と自覚したように感じました
どちらにしても、幼い頃の経験は本人のとらえ方によっては、
トラウマにもなれば糧にすることもできるので、
経験や体験を通じて、そこから何かを得て思考や行動が
変わってくるのでしょう。
過去起きた出来事は変えることは出来ませんが、経験や体験を積んだ中で、
見方が変わったりするものです

良く「過去と他人は変えられない。変えられるのは今、ここの自分」と
ありますが、
「過去の見方を変えることは出来るし他人に影響を及ぼすことはできる。
今、ここの自分が思った通りに過ごすことが出来ていなければ、
今までのやり方を変えていくことが出来るのは今、ここの自分だけ」
そのように解釈することができるかと考えます

織田信長は、そこをうまく表現していると思いました
過去の見方を変えることで、殺してばかりではなく「使い道もある」
言葉により「生かしておけば使い道もある」と父の信秀に伝え影響を与え
刀で押し切るのではなく「今、ここ」の自分は先を観ていることを、
態度で示すやり方に変えています
そのうえで、自分の真意を曲げることなく家康を預かり
「いつまでも、みこしに乗せられている殿ではいられない」ことを
伝えることに成功しています

結果、信長にとって頼りになる家康に成長する・・・はず?

たまに、「変えることが出来るのは今、ここの自分」を
「なんで、自分が変えなくてはならないんだっ!」と言われる方が
いらっしゃいますが、「今、ここ」の自分が上手く行ってない時は、
やり方を変えることでスムーズに事が進むかもね
ぐらいに考えて頂ければと思います

個人的に於大の方が
「寅の年、寅の日、寅の刻に生まれし嫡男。竹千代である」
と、家臣に紹介している場面で隣で泣いている竹千代を抱き上げて、
家臣に見せびらかしている松平広忠の「えぇ~いいの?そんなこと言ってもいいの?」という苦笑いが印象的でした
あくまでも、この話はドラマですので・・・


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