第35話 欲望の怪物
聞きかじりですが、秀吉は晩年「能」にご執心だったと聞いたような気が
するのですが、陣羽織の寸劇を入れる脚本家はすごいですね。
また、井伊直政の顔が良いと大政所がほめまくってましたが、
第32話「小牧長久手の激闘」で、徳川四天王の一人として井伊直政が
紹介された時に井伊直政の母として井伊ひよが登場し直政に、
「士官する気になってくれてよかった。そなたは、誠に馬鹿な悪童じゃから、母に似て顔だけはきれいだから見た目の良さも天賦の才ぞ。きっと、
徳川様のお目に留まる。」と伝えた回想シーンがあったのですが、
「顔だけはきれいだから・・・」って、いいの?
と、違和感を覚えてたんですよね。
でも、確かに大政所に覚えめでたく・・・やってることは「薪」を積んでる
恐ろしさがあるのですが・・・。
私自身、第32話の井伊ひよが直政に伝えた言葉の意味が分からず、
違和感を覚えていたのですが、ここで回収だったのですね。
ということは、私の違和感は私の価値観になかったことが起きて、
放置していたことになります。
武士と言えば本田忠勝のように強く勇ましくあるものと思っていたのに、
井伊家の再興を託した直政に「顔が良いから」と言って送り出すのは、
どういうことなのか?
人は、生まれて最初に「純真無垢な感情を持って生まれてくる」と
交流分析を提唱したエリック・バーンは言っています。
その後、様々な経験を積みファイリングをする機能を身に着け、
現実を吟味して「今、ここ」の行動を起こすように心は成長していきます。
つまり、感情ほど自分との付き合いは1番長いものになるのです。
にもかかわらず、私たちは理性を働かせ感情を正直に出さなくなり、
ニセの感情でその場をしのぐことが増えていきます。
その結果、本当に感じていた自分の感情に気がつかないふりをして、
ファイリングされたルールや規範、道徳などに毎日が忙殺されています。
当然、人間社会の中で生きているので当たり前と思われるかもしれませんが、それは違います。
時として自分の感情と向き合い、自分に正直にならなくては、
自分の心や体を傷つけてしまうことがあるのです。
交流分析の優れているところは、自分の心の状態を可視化することにあります。当然、見立て間違いも起こします。
その時は、もう1度見立て直せばいいのです。
交流分析の哲学の一つに「自分の人生は自分自身で決め、そしてその決定を変えることができる」というものがあります。
「自分の人生は自分自身で決め」この部分は、忘れている幼い時の決断かもしれません。
側に養育者がいなければ、生存していかれない時に決断したことかもしれません。大人いなったらいらなくなっている決断かもしれません。
そのことに気がつくことが出来るのは、自分の感情を素直に気づき受け止める、自分との本音の自分との対話かもしれません。
また、人とからの刺激かもしれません。
だからこそ、自分との対話は「そんな自分のなんて」と自己嫌悪に陥ることなく認める行動が必要となります。
また、人からの働きかけも糧になるかもしれません。
その為にも自分と仲良く付き合い、他者とも自分の半径3mの人とは、
本音が伝えあえる関係性を気づいていけるといいですね。
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