第3話 挙兵は慎重に
前回のあじの魚の話は政子ナイス!
頼朝の「アジは嫌い!」という準拠枠を「小骨が嫌いだからでしょう?」
アジが嫌いなんですか?本当ですか?違うでしょう?
小骨がめんどくさいのでしょう?準拠枠で行動を制限されるのは
損する生き方だと思いますよぉ~
ほ~ら、脂がのって美味しいでしょう?
自分とは違う見方をする政子に頼朝は、一目置くようになる
場面だったかと思われます。
第3話では政子に甘えるシーンが沢山!
さて、主人公の義時は飲みの誘いを断っても
「仕事があるから・・・オレはそっちのが向いている」と断言している
この時、義時はおいくつだったのだろうか?
自分の能力に気づき使命をミッションしているようにみえる
が、それによって更なる能力に発展していくことに気がついてない
交流分析で言うところのディスカウントにあたるのだろうが、
これは、経験が少ないのでしょうがないところであると考える
なぜなら、後半になると能力をちょっとだけ開花させて
兵力を割り出すことができた。
おそらく、この時の義時は自分の能力に気がつき活用できたことが
楽しく、ワクワクしてしまったのではないかと思われます
やっぱり「自由な子ども」の心の機能は生きる力がしっかりと詰まっている
さて、政子に甘える頼朝の話ですが、朝廷の下級役人三善 康信の京都から届いた書状の場面です
彼のおっちょこちょいが時代を動かしたことはナレーターも入っていたが、
鎌倉幕府ができるまでのお付き合いが続く個人的にかわいいおちょっこちょいさん
以仁王の挙兵が鎮圧された書状を読み終えた頼朝は「よかったぁ~おれが平清盛を打ち取るんだもん!」と内緒で思っていたのですが、
「以仁王でもだめっだったのか?どうすればいいんだぁ~?」とも悩む
心の揺らぎを感じていたと思われる
そこは、そんなに考えず政子は「挙兵しなくてようございました」と
事実を言ってしまう
政子は何も悪くない、事実を言っただけなのに
「つまらぬことを言うな!頼政公は源氏再興のために・・・」と異を唱える
交差交流を差し込まれた
これは、頼朝の建前である
政子は、(あらぁ~?そうであったな。と返ってくるかと思ったのになぁ~
あなたの英断はすごい!って言ったつもりだったのに・・・)
となったような顔をしたように感じたが「ご無礼致しました」と返している
振り返りお経をあげる頼朝の口角が上がっているのが本音である
政子に甘えて本音を行動に移して裏面を隠す
それが、その後に出てくる「余計なことを申すな!」と怒鳴った場面で
(政子・・・頼むよ。今は本音はまだ言えないんだよ察して)を隠すために怒鳴ってしまったように見える
これ、頼朝の裏面を瞬時に受け取った政子の角度のあるやりとり
「言葉の裏に隠されたメッセージを無意識に使ってしまうのは
やりとりのクセでもあります」と私は書いていますが、
3回を通して、頼朝は裏面のあるやりとりが得意な方で、
周囲の人は、それを察する能力が高く先回りするのも上手な方が多いように感じました
怒鳴ってしまった頼朝の心は第3の立場に入っていたことは間違いなく、
本音が言えない弱みを見せることが出来ないのに、突っ込むなぁー!
が、出てきてしまっています
相手を攻める時は弱みを見せないように虚勢を
はってしまうこともあるのです
さて、第3回は義時の能力開花の片りんが見えたり
義政の冷静に相手を見極める能力を些細なところで積み重ねていたことを
見せつけられる回でもありました
また、「平家にあらずんば人にあらず」と言われていた時代に
どこの誰だかわからぬどくろに礼を言う頼朝
人柄が濃く出た回かと思います