15回目の コントが始まる
『コントが始まる』このドラマが大好きで、定期的に観るんです。多分15回目くらいじゃないかな。
2021年4月のテレビドラマで、リアルタイムではもちろん、今はHuluで見てるんですけど。
金子茂樹さんの脚本が最高なんです。
5人の若者の生き方を描いた群像劇なんですけど。
菅田将暉さん、神木隆之介さん、仲野太賀さんの3人が劇中で演じるお笑いトリオ「マクベス」がドラマの伏線となるショートコントを演じ、本編でその伏線が回収される構成となっていて。
長いセリフが多いんですよ。その中に隠された繊細さと不器用さと真っ直ぐが最高で。演者の方々の雰囲気から滲み出る葛藤が伝わりまくって、あぁ、本当に実在の人物なんだなって思うんです。
そしてなんと言っても、有村架純さん。
ファミレスでアルバイトしている「マクベス」の熱狂的なファンを演じているのですが。
話す内容、言葉、トーン、スピード、雰囲気が、佇まいが、全部すばらしいんです。
数年勤めた一流会社でひどい目にあって、ドロップアウトし抜け殻のようになったんですけど、「マクベス」に出会って色々取り戻すんです。その過程も儚くて可愛くて芯が強くて、そんなナチュラルなのに存在感はなんなんだ、ってずーーっと見入ってしまうんです。
しかも、「マクベス」のファンとして応援するその愛情と距離感が抜群で。ファンでいることってこうあればいいのね、という品の良さ。どれだけ近づいても、ちゃんとファンとして振る舞う姿勢のよさ。
10年間「マクベス」をやっていたことの価値として本人達がこの熱狂的なファンが1人でも出てきてくれたことを話していて。めぐりあいだなぁって思ったんです。
世の中にたくさんあるエンターテイメントを作り出す人たちの中からこの人だな、って思える何かを見つけて、どんどん自分の中にある何かを満たしてくれるコンテンツが生まれ続けていることに感謝する。
喜びます、ありがとうございます。