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はたらくことをあきらめない。-社会を変える新しい働き方とは-

女性の社会進出が課題となっている昨今、どのような働き方を模索していけばよいのでしょうか。株式会社ウエダ本社内で、女性の“はたらく”を彩る会社 utena works に関わる林菜摘さんにお話を伺いました。

【自分らしさが鍵となる】


ーーー子連れで利用できるお仕事スペースやお仕事提供、保育付きの講座など、女性やとりわけママにとって嬉しい取り組みを行われていますが、どのような想いで現在の事業を始めるに至ったのでしょうか。

前職で感じた違和感が今の仕事につながっています。前職では女性が売上を上げることを手放しで喜ぶ男性は少なかったんです。競争意識ですね。厳しい周囲の目とハードワーク。30歳を目前にして、この仕事をこの先もずっと続けられるだろうかと不安に思い、株式会社ウエダ本社に転職して、主に女性の働き方に関するutena worksを担当することになりました。そこでようやく自分らしく働けるようになったんです。

何かを犠牲にして子育てをしてほしくない。誰もが輝ける場所をつくっていきたい。やりたいことをあきらめるのはもったいないという観点で私はutenaに関わっています。

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ーーー今「自分らしく」という言葉が出てきましたが、わかりやすく言うとどういうものでしょうか。

何が心地いいかということですね。何をしているときが楽しいのか、嬉しいのか、無意識に発しているもの。私の場合は「あきらめない」という言葉や素直さだと認識しています。

【「お金を稼ぐ」ではない、はたらくことの意味】


ーーー「はたらくといきるがつながる社会」というビジョンが興味深いですね。そもそもutena worksが考える「はたらく」とは?

働くという漢字は「人が動く」と書きますよね。さらに言うと、ハタ(にいる人)が楽になるという意味がある。お金を稼ぐというよりは、動くことで自分らしさの実現ができたらいいなと。それがはたらくといきるがつながるということではないかと思います。

ーーー日本では、生活のために働くという考えがまだまだ強いように思います。仕事観という点で、伝えたいことや提案したいことはありますか。

仕事と生活を分ける必要はないということですね。無理して仮面をかぶっている状態は苦しいですよね。分けなくていい場所ならもっと心地よく働けるんです。仲間を家族のように思えるかどうか。それが自分らしくということにつながると思います。

私も以前は完全に分けていましたが、今はあまり違いはないですね。だからとても心地いいです。

ーーーありのままの自分で働ける会社、素晴らしいですね。幸福感にもつながるように思います。

今朝ちょうどその話をしていたんです(笑)。でも私は、これが幸せですよって答えみたいなものは言いたくなくて。逆にあなたの幸せって何ですかと問いを投げていきたい。その答えは一人ひとり違っていいということを表現できたらいいなと思っています。

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       ※ホワイトボードには“なんとかなる”“やってみよう”などの
   キーワードが書かれていました

働くことにしても、自分が心地いいことでお金が稼げるとか、自分が心地よくいられることが働くだったらいいなと思いますね。

ーーー稼ぐことが最初にあるのではなくて、あとから価値が認められるという順番ですね。そういう話が日常的に行われる会社って魅力的ですね。


【女性を起点に日本を変える】

ーーー今後utena worksでどのようなことを仕掛けていこうと思われていますか。

やはりutenaの空気感を味わってもらいたいというのがありますね。例えばこの場にいる人たちが無理なく働く姿を見て居心地がいいなと思ってもらえたら、その人から次へ広がっていくと思うんです。心地いい働き方をつなげていくことができたら世の中が女性を起点に変わっていくと思うんですね。そのための仕掛けを考えていきたいです。

ーーー具体的にはどのような変化が起きるのでしょうか。

働くことが楽しく見えると思うんです。楽しい場所には自然と人が集まりますよね。大きな変革ではなく、一人ひとりが変わることで波紋のように広がっていく。それが日本全体で起こったら日本に集まる人も増えてくる。日本全体の価値が高まっていく。その様子を考えると面白いなと思います。

ーーーでは最後にutena worksと林さんの未来、どんなワクワクを感じているのかを伺ってもいいでしょうか。

Utenaとしては、無理なく自分が思う幸せを実現していく人が増えていくこと。周りの人がみんな笑顔でいてくれたらいいなと。それが一番作りたいワクワクです。

私としては絶対にあきらめずに働く。結婚や出産後の不安をなくしていきたいです。周りにいる人が笑顔になるということは、自分がその立場に立ったときに自分も笑顔になれるということですよね。そういう意味もあって今の仕事をしっかりやっていきたい。そのためにできることをずっと考えています。

   ※キラキラした目で話す林さんがとても印象的でした

ーーーあきらめないという言葉、とても力強く響きました。貴重なお話をありがとうございました。

おわりに

子育ては暗闇を手探りで歩いているような感覚になることも。ロゴマークが表す通り、ママにとってutena worksは、再び道を照らし、社会にワクワクを生み出す土台となってくれそうです。

【基本情報】
utena works 株式会社
〒600-8103 京都市下京区五条堺町角塩釜町363番地
ウエダ本社北ビル 3階

(聞き手:満たされLIFE Re:デザインルーム 今井佳恵)

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