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食卓記

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自分のために、誰かのために、用意した食卓の記録。
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1月の釜ヶ崎イタリアまかないの食卓

大阪の釜ヶ崎芸術大学(釜芸=ココルーム)の「まかないごはん」の調理を月1回担当している。「まかないごはん」は、もともと日雇い労働者の街であった釜ヶ崎に暮らす人々や、釜芸が運営しているゲストハウスやカフェのお客さん、釜芸の講座に参加した受講生、釜ヶ崎や釜芸をフィールドにしている研究者、釜芸のボランティアやスタッフなど、毎日昼と夜、様々な人がいろいろな組み合わせで囲む食卓である。あるものを活かし、手間と時間をかけて美味しくするイタリア家庭料理の哲学と釜ヶ崎という場所の組み合わせが

おかゆのしあわせ/2021年冬

釜ヶ崎芸術大学の、食の講座として、2016年から担当させていただいている「おかゆのしあわせ」。8回目となる今回は、緊急事態制限が継続しているため、オンラインでもリアルでも参加できるような内容にしてほしい、というリクエストがあった。 これまで、健康状態に関わらず、誰もが口にすることができる「おかゆ」という料理を入り口に、さまざまな国や地域のおかゆのレシピを通して多様な食文化に触れてもらうこと、まるごとの食材を通して、食と自然のつながりに思いを馳せてもらうこと、参加者それぞれの

父の十周忌の食卓

先月に、父の10回目の命日があった。毎年、父にゆかりのある温泉旅館で、母と妹と過ごすのが恒例だったけど、今年は私が関西に引っ越したことと、コロナの感染拡大もあって、それぞれ別々にその日を過ごすことになった。 父の好物と言って、最初に思い浮かぶのは、ステーキ。父はビフテキと言っていたけど。わかりやすいご馳走が好きだった。まだ、会社員だった頃、私と妹が暮らしていた東京に来ると、ビフテキ食べるか、といって、銀座スエヒロに連れていってくれた。 メインはステーキを焼こうと決めて、父

1月の食卓(2020/1/11)

友人たちと新しい年を祝う食卓。古くからの友人も最近出会った友人も、同世代の友人も若い友人も、空間、写真、自転車、環境、食など関心も様々な女性たちが一緒に食卓を囲む機会。おめでたい食材や料理で幸先よいスタートをというのと、地物の旬の食べなれた食材を、新しい食べ方で食べてみるきっかけになったらいいなと用意した料理、スターター、5皿、デザート。 スターター|おつまみ5種・果樹庭の干柿の発酵バターサンド ・ニシンのコンフィのリエット ・寒締めほうれん草のくたくた煮 ・長芋ととろける