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繊細なお子さんをもつ保護者の皆様へ vol2 「間違えたっていいじゃない」

この記事は豊中市でフリースクール「自由な学校 ころころ」の立ち上げに向けて、私、荒川自身がこれまでの子どもたちとの対話の中で伝えたかったメッセージを「繊細な気持ちを持つあなたへ」というテーマでブログにさせていただくシリーズです。

僕があの時伝えたかった子どもたちへのメッセージが保護者の皆様のなんらかのヒントになればと思い、執筆を続けていこうと考えています。

今回はある男の子の言葉から考えたメッセージです。「大人」になっても間違えてしまうことってありますよね…。

- 間違えたっていいじゃない - 

「先生!さっきはこうって言ってたやん!!」

いててて。

そうだ。確かに僕は間違えた。他の指導員の先生から言われたことを僕はあなたたちに間違えて伝達してしまった。これについては完全に僕の誤りだ。ごめん。

僕はあなたを振り回してしまったし、きっと困らせてしまったんだろう。それもわかっている。だからこのことについて何かを偉そうにいうことはできない。

でもね。知ってて欲しいことがある。

それは「大人」になっても間違えてしまうってことだ。

僕は確かに間違えた。それを指摘したあなたは正しいわけだ。それ自体はきっと「良いこと」だろう。しかし、それがお友達との関係だったら、みんなが「幸せ」になるかどうかはわからない。というのは、間違いを指摘したあなたは正義のヒーローになるかもしれないけれど、相手を「悪の敵」にしてしまうこともある。

正義を持つことはこれからの時代、とても大事なことだと思う。だから、あなたのその正義感を大切にして欲しい。そして、できるならその正義感とともに他者を許せる優しさも持って欲しいと僕は願ってしまう。

だって、あなたにはそういう可能性感じるから。

==あとがき===

当時、学童保育の指導員をしながら、正直、仕事ができた方ではありませんでした。子どもとの関わりでうまくいかないこともよくありましたが、こう言った事務的なミスも多かったですね。

その度に彼を怒らせてしまい、よくそれを宥めたりもしていました。その中で、時々、僕たち指導員に怒る時と同じくらいの強さで下の学年の子たちに注意をする姿がみられました。

もちろん、彼は善意でやっていましたし、周りからの信頼もありましたが、時々、心配になることがありました。そして、気になる度に、こう言った話をしていました。今、彼がどこにいて、どんなことを考えているのかわかりませんが、ほんの少しでも正義の中に優しさをもてていればと思います。

「自由な学校 ころころ」についてはこちら(少しリニューアルしました)

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