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No.5 主夫の隣人観察:スミレ[博物学#4]
4月下旬、娘と散歩がてら買い物に出かけたとき、道端に小さな紫の花が群生しているのを発見しました。たくさん生えており、色も鮮やかなので、花が小さくても目を引きます。
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「すごいとこに生えてるね。なんの花なんだろ?」と娘に話しかけると、「これはスミレじゃないかなあ」と言います。「え、スミレってこんなとこ生えるの?」と聞くと、「なんか国語の教科書にあったのを読んだ」と言うのです。
スミレというのは女性の名前であったり、なにかの施設の名前であったりして、とにかく名前はよく聞く植物です。しかし、しゃくれた感じの花が咲くということをぼんやり知っていても、その花の正確な形や大きさは知りませんでした。
娘も確信は持てないようで、「じゃ、あとで調べよう」と言ってその場を離れたのでした。
そして次の日、まずは現物を観察だ、ということで、そそくさと現場に向かい、プチッと1本拝借してきたのでした。昨日は娘と一緒だったので気になりませんでしたが、今日は僕1人。おじさんが1人道端にしゃがみ込んでお花を見つめてるってどうなんだろう。ちょっとドキドキしました。
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当たり前ですが、しゃがむと目線が低くなります。その目線で改めて花を見ると「なんでこんなとこに生えちゃったかな〜」と感心します。
「なぜこんなところに」
実はこの問いの答えは娘の国語の教科書に書かれてあったのですが、まずは現物をじっくり見てみましょう。
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