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ライフリンク・メディア報道・2012年3月

2012年は、3月が「自殺対策強化月間」に位置づけられて3年目にあたります。官民の連携はより強くなってきました。3月1日、東京都からの告知広告が新聞に掲載されました。「3月は東京都の自殺対策強化月間です ひとりで悩まないでもっとあなたの声を聞かせてください」と呼び掛けた広告紙面には「電話相談」と「対面相談」の実施計画がそれぞれ示されました。「対面相談」は「東京都こころといのちの総合相談会」と題され、事務局をライフリンクが務めました。


新聞に掲載された東京都の告知広告

自殺対策強化月間に飛び込んできたニュースが「自殺14年連続3万人超 昨年5月急増 震災関連55人」(2012年3月9日、毎日新聞)でした。記事では昨年5月に自殺が急増したことに関連し、女性タレントの報道について、清水康之代表のコメント「過剰な自殺報道の影響が大きかった」が紹介されました「学生の予防 大学も対応」(2012年3月9日、宇部日報)の記事では、清水康之代表が「大学は、学生が来なくなっても、自らアプローチすることがない」「本音で話す場所を見つけられないまま休学し、追い詰められるケースもある」と指摘し「休学する学生の居場所作りの必要性」を提起しました。

2012年3月9日の毎日新聞、宇部日報

東日本大震災の影響はまだ深刻でした。「震災関連の自殺56人」の記事(2012年3月7日、神戸新聞)で、清水康之代表のコメント「緊急時から抜け出た後、自殺リスクは高まる。生活や雇用の支援も絡めて、心のケアも行き渡らせるべきだ」が紹介されました。

2012年3月7日 神戸新聞

「自殺対策強化月間」の国のキャッチフレーズは「あなたもゲートキーパー宣言!」でした。「ゲートキーパーの役割は。」(2012年3月6日、毎日新聞)の記事で、清水康之代表のコメント「あなたもゲートキーパーに、というほど簡単ではない。自殺は例えば、『失業→生活苦→多重債務→うつ病』のように幾つかの要因が重なり合って起きる。『気付こう』というのはたやすいが、より重要なのは、気付いた後に頼ることができる相談窓口や専門家の存在。いまはそれがないから『気付きたくても気付けない』。国は、せめて都道府県に一つずつシェルターを作るべきだ」が紹介されました。


2012年3月6日 毎日新聞

秋田県八峰町で開かれたシンポジウムの記事(2012年3月17日、北羽新報)で、清水康之代表の発言「『生きる促進要因』を『生きる疎外要因』が上回ってしまった時に自殺を考える人が多いと思われる。悩んでいる人にとっては居場所をつくったり、問題の解決など生きる促進要因を大きくしていくことが大事」が紹介されました。シンポジウムの内容は、秋田魁新報も報じました(2012年3月17日)。

2012年3月17日 北羽新報 秋田魁新報

写真は、フランスのオルセー美術館


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