「孤独・孤立」は、凶悪犯罪を生む土壌にもなります。2021年12月に起きた大阪北区クリニック放火殺人事件で、死亡した61歳の容疑者のスマートフォンの電話帳には登録が1件もなかったといいます。容疑者の行為を他人を巻き込んで自殺する「拡大自殺」と推察する専門家もいます。この悲惨な事件の再発防止に向けて、事件を「孤独・孤立」から読み解こうとする社説があります。
2022年1月17日の毎日新聞社説「大阪ビル放火1カ月 悲劇繰り返さないために」は、「孤独・孤立は個人だけではなく、社会全体の問題でもある」と指摘しています。
2022年1月17日の朝日新聞社説「無差別殺傷 孤立社会の病が見える」は、大阪北区クリニック放火殺人事件のほかに、京王線と小田急線で起きた無差別殺傷事件を取り上げました。
新型コロナウイルスが社会の「孤独・孤立」を広げているという危機感から論考した社説もあります。
2021年4月11日の毎日新聞社説「政府の孤独・孤立対策 『まず自助』では救えない」です。
2021年1月26日の読売新聞社説「コロナと自殺増 きめ細かい支援で孤立を防げ」は、女性の「孤立」に焦点をあてています。
新聞の社説を見るシリーズは、いったん終わります。
写真は、パリのルーブル美術館にて。