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⑥花影の小径

その後も一日一日、友達との mixi でのやり取りを重ねていきました。僕は植物関係の仕事をしているので(太陽光線浴びまくり!!)、季節の花の写真をアップすると、友達は凄く喜んでくれました。

いつか誰かと、東京近郊の自然散策をしてみたい…という願望があり、⬆のような本を買っていたのですが、mixi にこの本のことを書くと、友達も同じ思いがあったらしく、共感してくれました。

「遠出をするんじゃなく、新宿からちょっと足を伸ばしたら自然が広がっている…みたいな体験をしてみたいです。もし私が生きながらえたらご一緒しましょう」

最初の電話から8日後の日曜日、友達から二度目の電話がありました。いつも彼の方から、「いま電話をしてもいいですか?」というメッセージが届き、僕が「大丈夫ですよ」という返事をすると、彼から電話が掛かってくる、そういう流れでした。

電話での会話で強く心に残った彼の言葉が色々あります。例えば・・・「私との会話、話しづらくないですか?」。そういうことは全く感じなかったので「全然 !!」って答えました。彼の中に、コンプレックスのようなものがあったのかもしれません。

それと、mixi での彼とのやり取りが他の人と比べて段違いに楽しかったので、「他の人と全然違ってた」って言ったら「 (僕に) 懐いていたので」という答えが返ってきて、嬉しくて舞い上がってしまいました。彼曰く、僕の「呟き」に “必死に食らい付いていった” のだ…とのこと。


やり取りの中で話題になった、橋幸夫のレコードも忘れられないです。ヤフオクで見つけたこのレコードには、妙にそそられる説明文が添えられていました。⬇

友達も興味を引かれたのか「感想を聞かせて下さい」なんてやり取りしたのですけど、家にレコードが届いた後で、YouTubeにA面B面とも動画があるのを見つけて友達にアドレスを送りました。

A面も凄く面白くて好きですが、B面の『花影の小径こみち』が本当に切なくて。この歌、友達と僕のことなんじゃないか??……なんてことまで思ってしまって。それを言ったら笑われるかもしれないし、歌の内容が内容だから友達には言えませんでしたが。

それから暫くの間は、この歌は好きだけど、切なくて中々聞けない歌・・・そんな感じでした。

『🎶花影の小径』YouTube動画

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