見出し画像

⑳また逢おうね☆

いつの間にか、夢を見なくなっていました。かなり長い間 ─── 。

人って死んだらどうなるのでしょう。
どういうきっかけでか忘れましたが、金菱 清という方の本に出会いました。

3.11の震災後、被災地で地震の被害に遭った方たちの霊が沢山タクシードライバーに目撃されている…という話がその本に載っていました。何の心の準備もなく命を奪われた人たちが、自分が死んだことに気が付かなかったり、或いは肉親に逢いたくて、タクシーに乗ってくる…というのです。

この本を読んで、やはり人の霊というのはあるのだなぁ…と思いました。

同じく金菱さんの「私の夢まで、会いに来てくれた」という本には、震災で亡くした大切な人が夢の中へ会いに来てくれた……というエピソードが沢山載っています。

僕は友達がもし亡くなってしまったとしても、僕に逢いに来てほしい、或いは夢の中に来てほしいと思いました。

随分前に、夢日記を付けていた時期があって、その頃は見る夢見る夢、驚くほど克明に覚えていることができていました。書くことによって、意識が研ぎ澄まされるのでしょうか…。

もう一度、夢をよく覚えていられるようになりたい、友達が逢いに来てもすぐ分かるようにしたい、そう思って、小さな夢の断片などをノートに書くようにしました。すると、あれだけ何も夢の記憶の無い時期が続いていたのに、僕は再び、夢を覚えていられるようになりました。

いつも持ち歩いているフォトフレーム。裏には友達が「好き」と言っていた駒田徳広さんの写真を入れている。

僕は友達の顔は知らないので、逢いに来てくれても分かるかな。小さなフォトフレームに、僕が唯一持っている友達の写真 (おでこまでしか写っていない) を入れ、それをいつも胸ポケットにしのばせて持ち歩いています。

友達と僕の干支のストラップ
池上 本門寺から駅方向を望む


友達が2021年5月26日に mixi に戻ってきた後、僕は自分の大好きなスタンダード曲、『Isn't it a pity?』という歌の動画の URL を貼り付けて、自分で訳した歌の歌詩も添え、mixi の「日記」に書きました。

mixi の日記は view数 が分かります。友達にしか公開していないその日記の閲覧回数がかなりの数字になっていることに気が付き、友達が興味を持って沢山見てくれたのかなぁ…と思いました。

この歌は、“これだけ気の合う僕たち二人、もっともっと前に出逢えていたら、もっと良かったのにねぇ…”という感じの内容です。“今をスタート地点に、出逢いを祝福し、これから僕たちは仲良くやって行こう”……そんな歌です。

友達と僕も、もっと以前に出逢えていたらどんなに良かったろう…と思います。

でも短い間に、僕たちは心に残る沢山の出来事を味わうことができました。

大好きなタカちゃん、また今度も逢いたいです。待っていてください!!


『🎶Isn't it a pity?』歌:メル・トーメ(YouTube動画)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?