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②出逢いの時のこと

友達と mixi を通じて知り合ったのは2019年1月でした。彼が僕の「足あと帳」に書き込みをしてくれて、僕はすぐにこちらからマイミクリクエストを送信しました。

「マイミクリクエストありがとうございます。リクエスト送っていただいて嬉しいです。これから色んなことをつぶやきや日記のコメントでやり取りさせてください。よろしくお願いいたします。」

彼がくれた、リクエストに対する返信の文章です。僕はそれまでリアルな知り合いとしか mixi で繋がってこなかったのに、どうして彼とはすぐに繋がる気になったのか…少し不思議ではあります。好きな俳優や作家が共通していたことと、何よりも彼の文章がとても好きだったからじゃないかな…って、そんな気がしています。

もうあの頃は既に mixi は下火で、自分自身あまり日記を書いたりもしなくなった頃だと記憶していますが、彼と繋がりができたことで、せっせと呟きを始めました。(それでも「日記」というのは、彼とマイミクになってからは一度ぐらいしか書かなかったように覚えています。もうその頃、長い文章を書くのが億劫になっていたらしい)

彼は僕の色々な呟きに沢山の反応を返してくれました。僕の好きな作家の本(例えば永井路子とか)を彼も読んでいたり、僕が観た古い映画の原作(例えば「女系家族」とか)も彼は読んでいたりして驚きました。やり取りを重ねる内に、僕は彼に凄く愛着を感じるようになったのだと思います。

今でもとても懐かしく思うのは、彼と知り合った頃、僕は俳優の藤間文彦さん(⬆の写真の人)に大分 “入れ上げて” いて、最初の内は文彦さんの話題ばかり、やたら続けていたような気がします。そんな僕のことを、彼は「関心を持った対象を全身で丸ごと愛する感じがいいなぁ…と思います」なんてコメントしてくれたことがありました。

思い返すと、彼からの mixi の発信はそんなに無かったように記憶していて、こちらからの発信に対するコメントで、オペラが好きなこと、落語のスポットによく出かけること…そのぐらいのことしか把握していなかったように思います(極めて表面的に…)。

2019年は、彼と出逢ったことが最大の出来事でした。僕には彼と直接逢いたい気持ちが間違いなくあったのに、それを実行することができなかったことが本当に残念です。その年の夏に倍賞千恵子さん (彼も僕もファンでした) のコンサートがあり、その会場で直接逢いませんか?・・・という些か突飛な申し出をしましたが、その願いは叶いませんでした。

母の股関節の手術や、僕自身の更年期の治療のあった夏を過ぎ、僕は mixi にあまり時間を注げなかった時期があったように思います。

12月、倍賞さんのテレビ出演の情報を「呟き」に書きました。当然ある…と思っていた彼の反応がありません。───どうしたのかな…?


彼はいつの間にか、mixi からいなくなっていました。



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