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碑林で拓本 西安 中国

中国最古の博物館として有名な碑林。漢の時代から清の時代まで多くの石碑が保存されている。石碑から象形文字が今の漢字に変化していく様子も分る。その中に日本の旧年号「平成」の由来となった文字もある。

それら石碑から文字を写し取る拓本の体験をした。体験者用に複製された石碑版に濡れた和紙をはけでぴったり貼る。その上からばれんで墨を叩くと彫られた文字の部分が白く周りは黒い写しが出来上がる。図工でやった版画と同じ仕組み。

紙では朽ちてしまい長く残すことができない資料を石に残す。世界の古代文明に残された石版も同じく、彫る技術、労力、石を運び形作る人足…。多くの力を使って残された文字はパソコンでプリントアウトされた整った字よりもずっと重みがある。歴史を背負っている重みかな。

2000年6月 西安 中国       

       

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