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鳴沙山・月牙泉 敦煌 中国

鳴沙山は砂漠の中にあるにも関わらずその形が変わらないという砂山。地形として山の両側から風が吹き上げ常に砂が上へ運ばれるからだと言われている。夏には砂が熱を帯び大勢が砂山を滑り降りると山が太鼓のように音を立てるそうだ。

入場口から山もふもとまでの数分はラクダに乗るかラクダが牽く車に乗るか徒歩かを選択。安全運転のラクダで手を離しても乗れた。徐々に砂山が近づき気分はシルクロードを行き交う商人だ。

鳴沙山の麓からは山に登ることもできる。登りやすいように階段が作られている。約500段を登り景色を楽しみ下りはソリもある。登りも下りも料金がかかる。

登り切ると山頂からの眺めは素晴らしい。周囲に砂漠が広がり夕日に照らされた鳴沙山の影が美しく映る。眼下には3000年もの間枯れたことも砂に埋まったことも無いと言われている月牙泉が見える。

手のひらにすくった砂。赤、黒、緑、茶、青など色が綺麗に見分けられる大きめの粒。風が吹いてもホコリっぽさより砂粒が当たって痛く感じる。

西から東から厳しい環境を旅して着いたオアシス敦煌。砂山と枯れぬ湖の景色にどれだけ癒やされたことだろう。

2000年6月 敦煌 中国

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