レビュー:人を操る禁断の文章術

なぜ読んだ

文章をうまく作りたい。

営業メールで反響が欲しい

感想:

文章のたった1つの目的、それは「今すぐ人を行動させること」

この本のワンメッセージはまさにこれ。

このために書かれた本。そのためにどのような方法があるか、メンタリストの立場と心理学で証明された理論を用いて説明。

内容濃い目、分量少な目、さくっと読める割には情報多くて面白かったです。まずは何を目的とした文章で誰を相手に、そいつをどのように動かしたいかを意識して文章を書き上げていきたいす。

あと、大事なのはこちらが立場を明確にして、縮こまらずに堂々と、びびらずに気持ちを伝える姿勢も非常に大事なんだなと思いました。

まず先に7つのトリガーについて。

1.興味

→SNSでチェックできる!読み手はどんなものに興味を持っている??
 そこを起点に話を始めてみる。

2.本音と建前
→理想(こうありたい)と現実(こうあるべき)の狭間でゆれている感情。

3.悩み

4.損得

5.みんな一緒

6.認められたい

7.あなただけの

「心が動かされる」とは、よく言われますが、いい文章を読んだとき、私たちの心で「何が」起きているのでしょうか──。そのとき私たちは文章に散りばめられた言葉に反応し、頭の中にあるイメージをふくらませ、対象について想像し始めます。  そして、 そのイメージは、ときに行動のための原動力となります。
文章はただ書くのではなく、読んだ相手の心を動かし、想像力を使ってもらうために書く のです。

文章は、ただ書くのではなく、ただ読まれるためだけのものではなく、目的を持って書くもの。その目的とは読んだ相手に何か行動を起こさせること。たとえば、営業メールなら目的は相手に行動を起こさせてリアクションをもらうこと。

営業メールの文章の目的は相手からリアクションをもらうこと。そのためにはどうしたらいいか。書きたい内容も大事だけど、相手をその気にさせる内容でなければならない。

では、どうしたら?

文章は自分で考えるな!書くべきことは相手の心の中にある  この手法は、「行動や態度、言葉などから相手の心理を読み解き、思うままに誘導する技術」 というメンタリズムの本質と関わってきます
相手の心を揺さぶる文章を書きたいなら、自分の頭の中を探る時間は最小限に。 刺さる言葉はあなたの中にではなく、相手の心の中にある のですから。
つまり、自分が書きたいことを考えている時間があれば、それを読む人たちのことを調べたほうがいい。そのほうが、相手の心を揺さぶる文章を書く上で、はるかに役に立つということです。

ということ。何を書くか考える時間はそんなに重大ではなくて、相手が何を欲しがってるかを分析することが大切。相手の立場は?相手の年齢?市況は?紙屋だとなかなか当てはめるのは難しいけど、結局市況はみんな同じだから、市況の切り口から改善の提案を仕掛けていければいいのかなぁ。。

目標は、文章化されることでより明確になり、達成しやすくなることは、すでに「心理学」でも証明されています

書かない目標は実現しないということ。


1.あれもこれもと書き過ぎないこと。
2.きれいな文章を書こうとしないこと。
3.自分が書きたいことを書かない。

文章の書き方の3原則。
きれいな文章は、一見書いた気にはなるけどかしこまった定型文というのは相手がこれまで何度も見たことあるようなもので、気持ちが伝わらない。これまでの経験だと、正直多少雑な書き方でも怒られたことないし、今の時代失礼だ!って怒る人もほとんどいないと思う。節度は守らないといけないけど。
丁寧にかしこまった文章よりも、多少崩れた文でも気持ちを表現したほうが相手に伝わるということかな。

あれもこれも書かずに、一つの文章には1つの求めるリアクションのみにする。ワンメッセージワンアウトカムというらしい。

ありきたりで常識的な言い回しに、過剰で具体的な条件を表す言葉を組み込むと、その文章は名言に変わる のです。そして、名言風にアレンジされた文章はシンプルな言い回しに比べて、強い力で相手の心に迫っていきます。

名言の作り方。

いちばん危険なのは、書き手であるあなたが「相手にどう行動して欲しいかわかっていないとき」です。 「人の心を動かす文章が書きたいんです。でも、何をして欲しいのかはわかりません」では、大問題。伝えたいことばかりを列記して相手に丸投げするのは、晩ごはんのメニューを決めないでスーパーに行き、目についた食材を手当たり次第買ってくるようなもの。  できあがるのは闇鍋で、どんな結果になるのか見当もつきません。  文章を書くときのスタート地点は、「相手にどんな行動をして欲しいか」を考えることです。ラブレターなら、「好きだと伝え、できれば相手にイエスと言わせて、交際を始めたい」がスタート。

この本の核心。まず、誰にどんなことをさせたくて書く文章なのかを明確に決めること。そこがスタート。
誰にどんな行動を取らせたい?

人は〝論理〟ではなく〝感情〟で動く
人は論理で納得しても行動には移りません。  逆です。感情によって行動したあと、その行動を正当化しているのです。理屈をつけて、「正しい行動をした」と自分で自分を納得させているのです

ここもまたポイント。世の中は合理だけで解決できるほど簡単じゃなくて、感情で動くもの。動いたあとにその行動を肯定する理由や感情を探し出して自分を納得させている。行動させてしまえば、相手は勝手に自分で納得してしまうのだ。だったらなおさら、相手に行動してもらおう。ほんと、合理だけで解決できれば全部ラクなんだけどな。。

人は、受け取った情報が足りないときは想像や予測で判断する習性があります。  では、この想像や予測が、何に基づいているのかというと、その人の知識と体験、つまり記憶です。記憶に残りやすいものは、強い感情を伴う記憶、例えば自分にとって好ましいことや望んでいること。  つまり、 文章を書くときに、あえて情報量を少なくすることで、読み手の想像力を利用することができる のです。

ここのバランスが難しいよなと思った。

情報は不足してるほうが想像力をかき立てられるということだけど、ビジネスでは情報の過不足の割合って非常に難しいような。。。不足は二度手間かけるし、過多はうざがられるし・・・と思っていたけど、ここぞのダメ押しの際は創造力を利用する言い回しにして、きちんとした必要な情報は過不足無くきちっと伝えるということですな

「書き出しはポジティブに」で明るい調子で書き始めると、それだけで相手の心をつかみ、その先を読みたいと思わせることができます。
2つ目の文章テクニックは「なんども繰り返す」です。  文字通り、 同じ「意味」と「感情」を、文章の中で言葉を変えて繰り返していきます。 「意味」と「感情」を繰り返すことによって何が起きるかと言うと、文章の説得力が大いに上がるのです。

書き出しはポジティブに、大事なことは言い回しを変えて何度も書く!

書き出しは初頭効果をねらうため。初対面は7秒で決まり、半年間続くもの。人は見た目が第一ってマジでほんとなんだな。。。新規訪問のときも初対面のときはかなり気をつけよう。気をつけすぎるくらい気をつけたい。

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