人間関係の断捨離

私が初めて活発にSNSを利用するようになったのは「mixi」でした。
その時にとても違和感を覚えた言葉。

「マイミク整理」

マイミク(所謂フォロワー)には、リアルな世界の友人や、趣味のコミュニティを通じて繋がった人が居て、
私はそこそこ人を選んでマイミクになっていた(フォローしていた)ので、一度仲良くやり取りするようになった人を「整理する」という概念が当時はなかった。

リアルな世界では、気の合う友達とは自然と続くし、合わない人とは自然と離れていくし、仲良くても仲違いしてしまった時はそれなりの労力(意見のぶつかり合いを含めた話し合い)の末に離れていく訳で。

「マイミク整理します」

と宣言する人をみては、(SNSの世界の人間関係って、こんな簡単に繋がれて、でもこんな簡単にボタン1つ押せば「整理」出来てしまうものなんだ)って、ちょっと衝撃的で気軽だけど脆いなぁなんて「整理」という言葉に違和感しかなかった。

小学生の頃はネットの世界に触れたことがなくて、まだ携帯電話も持ってなくて。
友達と繋がったり遊ぶには自宅の固定電話と住所を教えて待ち合わせしたり、離れた友達とは文通という手段で繋がったりしてて。

2023年を過ごしてる中で振り返ればとてつもなく不便なんだけど、
その分付き合う友達は(自然と)選んだし、自宅の固定電話に電話を掛け合うので親も子供である私の交友範囲をある程度把握出来てたのかなと思う。

mixiからFacebookやインスタが広まり、Twitterを使い始め、そこから特に趣味の世界での繋がりが増えた。

共通の趣味仲間と気軽に繋がれて、自分にとって心地好い距離感で付き合える世界。
気付けばSNSにすっかり慣れて、合わない人はボタン1つでブロックするという事を覚える。

話し合いが面倒ならブロックすれば良い、儚いけどなんて便利な世界なんだろう。

SNSでの付き合いが長くなるにつれて気付く。
現実世界でも周りに残り続けている友達は、価値観の合う人がほとんど。
ネットでも繋がり続けるは、趣味をベースとして心地好い関係の人達になるのかな。

そう考えたらSNSにすっかり慣れた今「マイミク整理」という言葉がしっくり来る。

昔は一度仲良くなった人にはそれなりの情も生まれ、簡単に切り離すことに違和感があった。
でも現実世界も含め、合わないと思った人はもっと気軽に離れる勇気も大切なのかもしれない。

断捨離することで、自分にとって本当に必要なモノ(人)は何なのかがより明確になるのかなと最近は感じてる。

#人間関係
#断捨離
#SNS

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?