白樺新聞第2号(2023年夏至の号)
移住者まりの突撃インタビュー vol.3
地元の味を守る!おかみさん食堂
乗鞍高原観光センターに四月十五日「おかみさん食堂」が誕生しました。切り盛りしているのは、皆さんもご存知、おやき、お弁当が絶品、うまいもの工房の皆さんです。宿のお仕事などと兼業して地元の味を守るおかみさん達が十人程交代で運営されています。今回は代表して上松多加子さん(静山荘さん)にお話を伺いました。
えんじ色のかわいらしいのれんをくぐり明るい店内へ。メニューは甘いタレがたまらないニジマスを使ったつぶら(円)揚げ定食、乗鞍の郷土料理で野菜を刻んだきざみうどんなど。定食には季節の食材を使った小鉢が三つも付きます。私がいただいた時は、花豆煮、コゴミ、フキの小鉢がつきました。そしてなんとご飯おかわり自由!思わず笑みがこぼれてしまう、ごはん片手にお箸が止まらない。乗鞍ならではの料理が観光センターでも食べられるなんて幸せですね。
私も花豆を煮たことがありますが、美味しく煮るのは難しかったです。「ここへ来てくれたらどんなことでも教えますよ。若い人達が大勢いればもっとイベントもできるし、いろんなことが考えられる。やはり人が増えれば経済も潤うからね。おかみさん食堂も含めて人が動かないとと思います。」優しく微笑んでくださいました。
乗鞍の美しい自然も、おかみさん達の真心こもった味や地域で大切にしてきた味も、お客さんへの愛も次世代へ残さなくてはならない大切な乗鞍の財産だと思いました。たか子さんはじめ、おかみさん達の気持ちを受け継いでいきたい気持ちが膨らみました。(まきのまり)
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