見出し画像

現地採用は見た!#2「雨が降ったら従業員が来ない!?」

こんにちは!にちま家族です。
中華系マレーシア人と国際結婚。2015年からはマレーシアへ移住し、日系企業で現地採用として働いています。

海外で働いていると、日本の当たり前は通じない、良くも悪くも日本では考えられないようないろんなことが起こります。そんなマレーシアでの職場や働き方について、現地採用の目線でレポートします。

今日は、「雨が降ったら従業員が来ない?」こんな嘘みたいな話について現地採用から見たホントのところをお話しします。

「雨が降ったら従業員が来ないなんてことがあるのか?」

と聞かれたら、こう答えます。

「はい、ありますよ。」

これ、本当なんです。
誤解を招かないためには、マレーシアの事情も一緒に話しておかなければなりませんね。

ここマレーシアは、ご存じの通り、熱帯雨林気候です。小学校の時に学んだ遠い記憶を掘り起こすと、熱帯雨林気候とは、赤道付近の気候帯で、一年中暑く、スコールと呼ばれる激しい雨が短時間で降ってやむ。そんな感じだったと思います。

そう、ここマレーシアでは、さっきまで青空だったのに、見る見るうちに黒い雲がやってきて、30分くらい台風レベルの激しい雨がドバっと降って、スーッと去っていきます。

この短期間でドバっと降る雨が、交通渋滞を巻き起こすのです。ひどいときは、車で10分のところを2時間かかったなんて言うこともあるくらいです。
また、排水が追い付かなかったり、道路のごみが詰まって道路が冠水するのもしょっちゅうで、無残に水につかった車が放置されている風景はよく見る風景です。なので道路が冠水すると、車で先に進みたくないので止まってしまうんです。

そういった事情から、渋滞だし、どうせ遅れるんだから今日は休んじゃおう。という人もいて、雨が降ったら従業員が来ない。という事態が発生するんですね。

雨=大渋滞が常識なので、雨というキーワードは、ここマレーシアでは、これを理由にされると、仕方ない。と許してもらえるキラーワードにもなっています。さすがに欠勤となると、マイナスポイントですが、

「雨が降って車が動かず、遅れます。」

というフレーズがでてくると、それは、仕方ない。となるのです。

あ、雨が降ったら渋滞になることがわかっているんだったら、早めに出ればいいだけじゃない?と思いました?

もちろん、雨が降りそうだったら早めに出て対応はするんですよ。わかっている場合は。。。これが厄介なのは、スコールがあっという間にやってきて、ピンポイントで起こるってことなんです。私がいるところは青空が広がっているのに、少し離れたところではスコールで雨が激しく降っている、だから予想がつかないことも多々あるんです。

だから時々、悪用にも使われちゃうわけです。

とはいえ、雨が降ったら仕事に来ない。という人は全体からみると少数で、大多数の人はちゃんと出社してきますのでご安心ください。同僚のローカルスタッフは、雨が降っても毎日時間に余裕をもって出勤しているし、そういう人が多数です。

これを読んでいるあなたが、もし、マレーシアで働き始めて、相手から、

「雨が降って車が動かないので、遅刻します。」

と悪びれもなく連絡が来ても、怒らず、それはしょうがないね。とあきらめる。それがここマレーシアでは重要です!

以上、現場からのレポートでした。

サポート頂いたお金は、家族のハッピー貯金に使わせていただき、クスッと笑えて、へぇ〜と思える記事につなげます🙋‍♀️