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現地採用は見た!#1「マレーシア人は、仕事<家族です。そんな中で働くためのコツとは?」

こんにちは!にちま家族です。
中華系マレーシア人と国際結婚。2015年からはマレーシアへ移住し、日系企業で現地採用として働いています。

海外で働いていると、日本の当たり前は通じない、良くも悪くも日本では考えられないようないろんなことが起こります。そんなマレーシアでの職場や働き方について、現地採用の目線でレポートします。

まず、最初に現地採用は見た!でレポートするのは、仕事に対するマレーシア人の考え方と、そんなマレーシアで楽しく働くコツです。マレーシアで海外就職したいな、海外で働くってどんな感じ?と興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

マレーシア人は、仕事より家族が優先!です。

それを説明する前に、現地採用あるあるを一つ。日本人の現地採用には仕事の負担が偏りがちという愚痴を少し吐き出しておきます。笑

マレーシアは、基本的にジョブ型雇用です。なので、誰の担当にも当てはまらないような、グレー部分の仕事に対して、ローカルスタッフは全力で拒否します。その結果、グレー部分の仕事が日本人の現地採用に振られ負担が増えがちになる。あくまでも、そうなりがち。ということで、そうじゃない会社もたくさんあるのでご安心ください!

うちは、そんな、がち。に当てはまる典型的な職場です。。。
誰にも当てはまらないような新しい仕事がどんどんふってくるにもかかわらず、ローカルの全力拒否により、現地採用である日本人にしわよせがいくという状況でした。ローカルスタッフの在職歴が長く、日本人現地採用が後から入社、そういう状況なので、日本人駐在員上司も、同じ日本人である現地採用のほうが仕事が頼みやすい。という環境がそろっていたのも大きいように思います。

とはいえ、業務量の偏りと仕事の俗人化に、さすがに少し見直しが必要なんじゃないかということで、業務の見直しを行うことになりました。

それに伴って、意見交換が行われた時のことです。
それぞれがやっている業務を洗い出し、何が効率化できるのかということを話し合っているときでした。

あるローカルスタッフから、

「私には家族がいます。だから残業はできません!」

という発言が出ました。今やっていることを変えたくないし、業務も増やしたくない。と全力で拒否権の発動です。私は心の中で叫びました。

「私も家族がいます。あなたと同じく私も母で、同じように子供もいます!」

と。その時は、私も日本人的働き方(家族よりも仕事を優先しがち)が当たり前のマインドだったので、自分だけ早く帰れたらそれでいいんだ。。自分勝手な人。と怒り半分、あきらめ半分で、結局、家族との時間を犠牲にし、自分で背負って残業の日々でした。

そんな私の考え方も、コロナウイルスによるパンデミックを機に大きく変わりました。

思いがけず始まった、在宅勤務により働き方について考えさせられ、また、いかに自分が他人基準で生きていたかということに気づきもしました。
SNSを始めたことも大きかったと思います。

自分の価値観に沿って選択し、自分を一番大切にする。これができていないと、いろんなことがしんどくなっていくんですね。

あの日の「私には家族がいます。残業はできません」という発言は、強烈な印象を残した一言でした。あの時は、感情で反応していましたが、今となっては、彼女は自分の価値観に沿って、自分がどうしたいか、それをきちんと発言しただけだったんだな。と、彼女の価値観を受け入れるのではなく、受け止めればいいだけなんだ。と思えるようになりました。

何が言いたいかというと、彼女だけではなく、基本マレーシア人にとって、家族が第一で、仕事はその次です。彼らにとっては、家族を犠牲にしてまで仕事をすることはあり得ない価値観になるのです。

マレーシアは、多民族国家でマレー系、中華系、インド系、それぞれに文化も全く違います。うまく共存しているといえば聞こえはいいけど、お互い踏み込まない、関心がないというところが本当のとこのような気がします。相手に自分の価値観を当てはめようとしても無駄。ということを十分知っているんですね。なので、マレーシア人は、違う価値観を受け止めてスルーすることにとてもたけています。

その点、日本人は言葉にしなくても行間を読んで理解できる文化が背景にあるので、話せばわかりあえる!と自分の価値観に相手を当てはめようとしたり、受け入れてもらおう、また自分も受け入れなければ。。。となりがちです。でも、それではもたないよ!ということです。

私も、自分の基準で、自分がどうしたいかで判断する。相手の価値観を受け入れる必要はなくて、受け止めればいいだけ。そういうマインド切り替えたら、仕事に対してのしんどさがぐっと減りました。

つまり、自分を大切にし、スルーする技術を持つこと。これが、マレーシアで楽しく働くためのコツなのです!

以上、現場からのリポートでした!




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