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【自己紹介】病気になってからでは遅い?わたしが“自分の取扱説明書”づくりをおすすめしたいワケ

こんにちは。「ライフデザインハニカム」のふじわらかよこです。
さて、最後の記事をかいてから1年がたっていました。
この1年 試行錯誤を重ね

カウンセリング・産業保健・健康経営のサポートをする仕事を始めました。

わたしのカウンセリングでは主に子育て世代の女性に向けて「“自分の取扱説明書”を作る」ことをおすすめしています。

でも、“自分の取扱説明書”と言われても、ピンと来ない方が多いかもしれません。

そこで、知り合いのライター・筒井永英さんにインタビューしてもらい、自己紹介をかねて、自分の取扱説明書をおすすめしたいわけを書いてもらいました。

カウンセリングは前向き
自分の取扱いがわかれば他人の取扱いもわかる


―すばり“自分の取扱い説明書”ってなんですか?

まだ病気になっていない状態=「未病」のときに、自分の置かれている状況や、自分の考え方のクセを知ってもらうことです。

カウンセリングは病気になってから、というイメ―ジが強いかと思うのですが、前向きにとらえて欲しいと考えて「自分の取り扱い説明書」としました。

―自分の取扱い説明書、つまり自分のことを知ると、どんないいことがありますか?

QOL(人生の質)アップにつながります。

最近は共働き家庭が増えています。子どもに向きかえる時間はない。ちゃんと子どもと向き合いたいのに、できない。そう思っている人も多いのではないでしょうか。

そこで、おすすめするのが自分の取り扱い説明書を作ること。自分の取り扱いがわかれば、自分の感情がコントロールできるし、他の人の取扱いも分かると思うんですよね。

わかっているのにやめられない
健康によくない生活にはワケがある


―なぜカウンセリングが、自分を知ることにつながるのでしょうか?

健康によくない生活習慣には、タバコやお酒といったものがあります。それがよくないことは誰でも分かりますが、そうせざるを得ない、不健康にならざるを得ない事情があると思うんですね。

裏側にあるのはストレスです。なので、健康によくない生活習慣をやめるには、そのストレスに対応することが欠かせません。ストレスに対応できなければ、健康管理は難しいと考えています。

―どのようにしてストレスに対応するのですか?

まずは、自分の気持ちに気づくことです。ストレスを抱えている人にとって、タバコやお酒は悪いことじゃないんですよ。

だってそれで気持ちがよくなったり、気分が紛れたりするので。
「健康に悪い」とか「やめなさい」というだけでは、拒否反応につながってしまいます。

自分のことはわからない
でも、話すことは興味や感情とつながっている


―ふじわらさんのカウンセリングでは、自分の気持ちに気づいてもらうためにどのようなことをしていますか?

まずは、なんでもよいので話してもらいます。「最近、お仕事忙しいですか?」のような、一見関係なさそうな質問も、「こんなことがありました。…それで、最近、肩が凝るんですよ」という話になります。

困っていることがある人が話すことは、潜在的にストレスの原因につながるものが多いです。怒っているのか、悲しいのか。本人は気づいていませんが、その話をしているときの元にある感情に気づいてもらいます。

たとえば「怒っているんですね」と返すと、「あれ、怒ってたのかな?」と自分のことを振り返るきっかけになるんですね。

そうやって、相手の方の感情を言葉にして返していくことでだんだんそのとき自分がどう思っていたのかが分かるようになります。

次第にその感情を芽生えたきっかけや、過去の似たようなシチュエーションを避けられるようになっていきます。

それ、もしかしてストレスが原因かも?
病気じゃない不調とは


―ところで、以前、整体サロンで働いていたことがあるようですね。なにがきっかけで看護師から整体サロンで働くことになったんでしょう?

学校を卒業したての頃は、病院で看護師として働いていました。あるとき、頭痛がひどいという女性が来ました。検査しても、どこも悪いところはありません。

病気がなければ、医療でできることってないんだな。医療で解決できないことは、どうすればよいのか知りたくなったんです。

―整体サロンでは、どのような気づきがありましたか?

人間はストレスを感じて緊張すると肩がこったり、頭痛になったりして自律神経が乱れるんだなって。自律神経って、体温とか睡眠のリズムとかを調整してくれるところなんですね。

どこかが凝ると、そこにひっぱられて筋肉や骨がゆがみます。血行が悪くなると、痛みを感じるようになるんです。それには精神的なものも大きく影響しています。

整体にはいやしやリラクゼーションを求める人も多く来ていて、体をラクにしてもらいながら、自分の気持ちをしゃべりたい人が多いことにも気づきました。

―それで、いまの産業カウンセラーのお仕事につながっているのですね。

そうですね。カウンセリングはツボ押しなどの施術はしないけれど、自分の気持ちを話してもらう場所です。

頭が痛いとか、肩が痛いなど、悪いところにひとつひとつ対応できるのは整体のよいところです。わたしは、自分の気持ちや感情に気づいてもらえたら、一気にいろんな問題を解決できるのではないかと思いました。

全体の底上げにつながるというか。自分の気持ちや状態が分かれば、誰かに何かをしてもらうのではなく、自分でなんとかできますよね。
誰かに頼っても、もちろんいいのですが、頼る目安が自分で分かっていると違うのではないかと思います。

カウンセリングがQOLアップにつながると感じた体験


―QOLに関心をもつようになったきっかけはなんですか?

病棟看護師として働いていたとき、寝たきりの患者さんを多く見てきました。20年ほど前の当時、日本の救命率が高いことがもてはやされた時代です。

でも、「救命したものの、寝たきりでよいのか?」という疑問をわたしは持っていました。「救命以前に、予防が大事なんじゃないの?」って。

その後、どこかのお医者さんの「命を救うことも大事だが、その人の人生の質を救えるものが必要なんじゃないか」という考え方を知りました。
そのお医者さんの話を聞いて、自分の疑問はこういうことだったんだとわかったんです。

「“普通”なんてない。」がわかるだけで
世界はぐっと生きやすくなる


―カウンセリングで自分のことを知れば、QOLアップになるということですね。ただ、誰かに自分の話を聞いてもらうのは、結構勇気のいることではないかと思います。話す人を選ぶというか。ふじわらさんのカウンセラーとしての強みはなんだと思いますか?

枠があまりないことだと思います。人の話をフラットに聞けると言うんでしょうか。「常識」はないと思っているんです。
誰かの「普通」はその人の普通でしかない。そう考えれば、他人を責めなくなりますよね。

私の父は自営業をしていて、お酒を飲むとグチグチ言う人でした。それが小さい頃はものすごく嫌で。母も嫌だと言っていたので、それが「普通」だと思っていたんです。

でも、夫と結婚したらその捉え方が変わりました。お義父さんもそういうタイプだったみたいなんですけど「それでさっぱりするならいいよねー」って。お義母さんも「また始まったよ。しょうがないねー」という人で。

そしたら、わたしの父に対する捉え方も変わりました。過去の嫌だったことも、捉え方ひとつで変わるんですよね。

誰でもみんな複数のコミュニティに属しています。家族だったり、会社だったり、親戚だったり。人は集まると誰かの噂話をしたり、自分の基準に照らして「普通」じゃない人の悪口を言ったりしがちですよね。

でも、わたしは常に「普通」はその人の普通だと思っています。「“普通”そんなことしないよね?」そう思ってしまうと、関係性は悪くなりますが、その人にとっては普通のことなんだ、と思えば腹が立たなくなります。

―ひとつの事象に対して感じることは人それぞれだと言いますよね。その自分の捉え方のクセを知っていると、感情のコントロールもできそうです。ふじわらさんは、怒らないんですか?

そうですね。ただ、違うんだなーと思います。

“いま”は家族が一番
ライフステージの変化とともに働き方を変える


―ところで、ふじわらさんはライフステージの変化とともに働き方を変えてきたとうかがいました。いまのお仕事はどのような基準で選びましたか?

企業への転職は、土日が休める仕事として選びました。自営業をしている夫も土曜を休みにしています。子どもが学校に入ると、どうしても土日休みになりますよね。

そうなると、わたしも土曜を休みにしないと家族が機能しない、と思って。少なくともこの先10年はこの働き方が我が家には合っていると思います。
その後は、土日休みにこだわらない働き方もありかなと考えています。

―ふじわらさんにとって、いまは家族が一番ということですね。

そうですね。先日、『子どもの脳を傷つける親たち』という本を読んだのですが、子どもとの関わり方は「いましっかりやっておけば、後々ラクになる」と思いました。

いろんな考え方があると思いますが、小さい頃に家族としての時間をしっかり持っておくことは、その子が大きくなってからメンタルヘルスの安定に繋がるのではないかとわたしは思います。

―とはいえ、共働き家庭も増えているいま、そうも言っていられないという声もありそうです。

そうですね。ただ、時間が足りないことよりも、自分の気持ちのコントロールができないことの方が問題なんじゃないかと思います。これは主観かもしれませんが、環境がよければ、人は勝手に育つのではないかと。

いまの女性にはたくさんの役割があります。わたしの母は子どもに奉仕するタイプでした。わたしも子どもができたとき、母親は子どもを最優先しなければと思っていました。

けれど、時代が変わり、求められることも変わっている中、他人や子どもに奉仕し続けるといっぱいいっぱいになってしまうんじゃないかって。

自分のことを知ることが周りを幸せにして、そして、また自分に戻ってくると思います。そういう姿を見せることが、生きた教育になるんじゃないか。モデルがいないからこそ、自分を知ることが大事。そう思います。

カウンセリングに興味のある方は
下記のホームページからどうぞ!
『ライフデザイン ハニカム』

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