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保険にも不良品はある!       不良品を掴まされないために、    知ってほしいこと。

 私は43年の長きに渡り、保険の仕事をしてきましたが、最近思うこは、
「大手の保険会社でも、お客様を食い物にするような商品を販売していると 
 ころがあるなあ。」
 ということです。

 今まで、為替リスクの理解が不十分なまま外貨建て保険を売ったり、いざとなった時に結局保険金がおりなかったり、新聞を賑わせた事件は今までもたくさんありました。
企業体質改善をして、誠実にやっている会社ももちろんたくさんありますが、過去に加入された方で「この約款の文言、後でとても不利になるんじゃないか?」という商品に入りっぱなしの方は、まだまだいらっしゃるように思います。

 では、それはどんな商品かというのを、今日は2つほどご紹介したいと思います。

 1.まずひとつ目は、「支払いが2度滞ったら、契約は解除する」という文言が約款にある商品です。

 保険会社側から契約を解除できる場合はいくつかありますが、それは契約者が嘘をついて告知義務違反をしたといった、本当に重大な場合に限られます。それを、不払い2回で適用し、復活(契約を元に戻す手続き)は一切できないというのです。

 もちろん、保険会社も慈善事業ではありませんから、不払いでも許せというわけではありません。しかし、たいていは、「払い済み保険」や「自動振替貸付」等、保険料が払えなくなっても契約を維持できる制度があります。

 それなのに、周りに世話をしてくれる人がいない方が急な病気で入院してしまい、ちょっと銀行へ行けなかったら、退院するとき保険金がおりないというのはあんまりです。
当然、入院中に亡くなっても遺族は死亡保険金が受け取れません。

 このような、お客様から保険金を受け取る機会を簡単に奪うような商品は、私はお勧めできません。

2.次にふたつ目ですが、「高度障害保険金」の支払いがない商品です。

 両目を失明した場合や、全くものが食べられなくなった場合、両手を失った場合等、大変重篤な障害を負った状態を高度障害状態といいます。そうなったら、死亡保険金となる予定だった保険金が、死亡した時と同じように支払われるのが高度障害保険金です。
 
 このような状態になったら、通常、その後の保険料を支払い続けるのは困難でしょう。それどころか、生活していくのに今まで以上にお金がかかります。

 それなのに、どんなことがあっても保険料を支払い続けなければ死亡保険金が受け取れないような商品は、お客様の将来をきちんと案じているとは思えません。もちろん、死亡保険金しかないことに十分納得してお客様が加入するのなら、それでもよいです。

 しかしながら、たいていのお客様は保険の素人であり、将来のことについて詳細に予測を立てて保険加入しているわけではないことがほとんどです。ですから、保険会社の方でしっかりとお客様の未来を守れるようにしないといけないと、私は考えます。

 あなたのご加入中の保険はいかがですか?
 
 最近見直しをされていないようでしたら、是非とも一度、上記の内容をチェックすることをお勧めします。

                      TLC(認定生命保険士)K.K

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