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だからこそ

もちろん自転車競技なんて興味もない、自転車は子供が乗ったり、ちょっとそこまで移動するためのもの…そんな人にこそ「知り合いが出るから」から、そんな理由で十分だからまずは会場に足を運んで欲しい。

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ラグビーWCやオリンピックなどでスポーツのトピックスも多く、何かと話題になることが多いこの頃。でも日本ではスポーツと言えば部活なども影響も色濃く「する」ものと同義語で言われることがよくあります。でも「する」または「勝った」「負けた」はスポーツのひとつの側面を捉えただけのものです。

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スポーツツーリズムの定義は「する」「みる」「支える」です。そこにもうひとつ僕が加えるなら「育む」です。でもそもそも「する」でもない人がスポーツに興味を持てと言ってもなかなか「したい」という自主的なモチベーション抜きには「する」という具体的なアクションにはなりません。だからこそまずTVなどで「みる」から、もう一歩踏み出すなら会場に足を運び「生でみる」から、さらにもう一歩踏み出すなら「支える」からそうやってスポーツに親しんで行くのがベストではないのかなと考えています。

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例えば子供の「応援」に行くとか、子供の「する」ことを支えるとか。または知り合いが参加するから観戦に、応援に…などなど。そもそも興味のないところに、ましてや「する」つもりのない人たちが、スポーツに興味関心、理解してもらうには「みる楽しみ」「支える楽しみ」としてスポーツを体験したり、その空気やワクワク、喜びを共有したりする以外、手段はないように思えます。

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ラグビーWCはほとんどの人にとって「観て楽しむ」ものだったと思います。でもその魅力や画面越し、または生の熱量に触れた子供たちが例えば「ラグビーをしたい」となり、その周辺の大人にとってはその環境が「観る」から「体験する」やがて「支える」に変化して行きます。話はそれますがなぜか野球、サッカー、ラグビーなどは球技&チーム競技は部活として子供時代に始めるのはありだけど、大人になってから始めるものではないというような雰囲気があるような気がするのは僕だけでしょうか?草野球にしても草サッカーチームにしてもほとんどが元経験者の集まりのように見えてしまうのは気のせいなのかな?これは僕が球技が超の付く程苦手で、そうしたスポーツの出身者じゃないからかもしれません。

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さて、ほとんどのスポーツは一定のルールの元でフェアに楽しみ、結果的に得点が入ったり、勝ち負けがつきます。もちろん「勝とうとする」モチベーション「勝ちたい(負けたくない)気持ち」に気づくことはとても大切です。そしてそれに対する努力が必要なことも同時に。また「時には勝って」「ほとんどの時に負ける」という事実を学ぶことも大切です。でも何よりも大切なのはそこに至るまでのプロセスや、その中で繰り返される日々の親子だけでなく他者とのコミュニケーションがどのようなもので、それがその人にとってどのような価値を持つものなのかを、きちんとそれぞれの目標の中で位置付け、意味を考える、逆にそのコミュニケーションがどのようなものであるかが、その人のスポーツに対する価値観や考え方と直結して行く気がします。これは大人にとってはというより、子供にとって何より重要ではないのかと。そうした親子や他者のコミュニケーションの中に育むという要素が詰まっている気がします。またそうして支えるばかりでなく、レベルは違ったとしてもない気ないキャッチボールや、パス回しなどで一緒楽しむような、練習をひとつ横において、流れる時間こそ、スポーツを通して育まれる最上の親子関係や友人なのかなと感じたりもします。

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それを思うと親は子供に対し、大人でもそうかもしれませんが、ことスポーツになるととにかく「がんばれ」とか「勝て」とか必要に求めすぎているような気もします。本当はそうじゃなくて子供なりにすでに頑張っているし、親が期待してることも、そもそも勝ち負けがあるのも知ってるし、そうしたことよりも実は一緒に親子でキャチボールがしたいとかそういう、そんなシンプルなことを望んでいるのかもしれません。そうした楽しみや、親子や友人に対するお互いの承認みたいな行為が、子供にとってきっと次にまた厳しステージで「頑張ろう」とするモチベーションになるような気もしています。

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まぁ、ずいぶん難しいことを書いた気もしますが、今週末日曜日には新城市のふれあいパークほうらいで東海シクロクロス シリーズの第2戦となるIRC TIRE CUPが開催されます。シクロクロス がどんな競技かは興味があれば動画などを検索してもらうとして、いつもお世話になっているBUCYO COFFEE/CLT CYCLING TEAMの一員として、このシクロクロスというレース活動をメインに行っています。そんな僕自身にとっては9月の怪我によりようやくこの12月1日のレースが今シーズンの開幕、復帰となります。「へー、山ちゃん、レースなんて走るんだ」「山田さん出るの?」なんて声が聞こえて来そうですが、そうまだ怪我も完調したわけじゃないけど、走ります。だからこそ、こんなことが地元で行われていて、知り合いが参加するということきっかけにして、是非一人も二人でも「ちょっと見に行ってみるか」「応援しに行こっかな」なんて感じてくれてこれまで会場に足を運んだことのない人たちがそこにある空気や熱量、賑やかな雰囲気に触れる機会となったら最高なんですが。

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「やまちゃん走るってよ」

僕の走るカテゴリーはCM2(マスターズ の2番目のクラス)で競技時間は30分。スタート時間は11時12分です(他のカテゴリーと混走、時間差発送)。是非コース脇からたいした走りでもない僕にですが、自転車に興味がなくても、僕が走ることを通じて関係性のある誰か一人も会場に足を運んでくれて、その人が、それから会場にいるそもそも人たちの中からこうした記事を読んだことで、僕に声援やら叱咤激励やらを飛ばしてくれたら、地元で走る、ここを目標に復帰を頑張った喜びとなります。そんなみんなからのリアクションが起こったら嬉しいだろうな、きっと。そして自分が大切にしている空間がそんな空間であったらいいな。

長々とした文章、最後まで読んでくれてありがとうございました。

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