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季節の詩

昨年の秋の黄色かな。しっとりとした足元にひっそりといた。僕らが生きる世の中がどんな様相であるかは多分彼らに関心はなく「あまり関係がないね」と言わんばかりのような静かさだ。

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そして梅雨の緑。これは石造りのテーブルの上。新緑の緑のように力強い。彼らは変わることなく、彼らの時間を過ごしている。「君らがどうあれ、僕は僕らの時間をただ生きているだけだよ」そんな声が聞こえる。

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季節が巡れば緑は黄色になり、黄色はまた緑を生んでいく。本当は僕らが彼らのことを、彼らの時間を学び、もう少し歩み寄らなければならない。きっと僕らはあまりに違う世界に住んでいるといつの間にか錯覚し、あまりに違うことばかりに関心を持ち過ぎたのだろう。

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梅雨の止み間のひと時、親しい人たちとのゆったりとした時間、笑い声の中にひとりそんなことを思う、そんな時間。そんな土曜の午後。良い時間と風がそこには流れる。


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