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スポーツの魅力

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自転車競技やトレイルランニングなどを通じて考える様々な角度からスポーツの魅力について。自身が選手としてはもちろん、大会オーガナイザー&大会を支援する側としての視点、何よりそのスポ… もっと読む
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#スポーツ観戦

Bretagne Classic(ブルターニュ・クラシック)

ロックダウン後、7月上旬より再度ヨーロッパに渡欧し、活動を開始した地元愛知県出身で、ヨーロッパの自転車プロロードレースの世界で活躍する中根英登 選手(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)。これまで以下の3戦を戦ってきた。 Sibiu Cycling Tour 2020(シビウ・サイクリングツアー/UCIヨーロッパツアー2.1)/ルーマニア Mont Ventoux Dénivelé Challenge(モンヴァントゥ・デニヴェレ・チャレンジ/UCIヨーロッパツアー1.1

伝説の魔の山へ/プロロードレーサー・中根英登

自転車ロードレースの世界では「魔の山」の名で数々の伝説、名勝負を生んできた「モン・ヴァントゥ(Mont Ventoux)」という白い山が有名である。南フランス、プロヴァンス=アルプ=コートダジュールエリアに聳える、まさに「プロヴァンスの巨人」とも言える異様な雰囲気を持った独立峰だ。前回ツール・ド・フランスでこの山が舞台となり山頂ゴールとなったのは2013年の第15ステージ。リーダージャージ・マイヨ・ジョーヌを着る「クリス・フルーム」と総合争いをする「ナイロ・キンタナ」の最終登

Wellcome back/UCI World Tour/STRADE BIANCHE

8月1日(土)乾いた熱風が吹き抜けているであろう、真夏のイタリア・トスカーナ地方でストラーデ・ビアンケ(STRADE BIANCHE/1.WWT/184㎞)が開催された。例年春先のクラッシックシーズン序盤に開催されているワンデイレースだが、今年は春先より猛威を振るう世界的なパンデミックによるレース休止~延長となっていた。しかし、中止ではなく延期による開催という非常に難しい決断の中、無事開催されようやく今シーズンもロードレースのUCIワールドツアー再開の火ぶたを切ることとなった

鮮やかな熱い風が駆け抜けた後に/続・ロードレースの魅力について考える

ヨーロッパのロックダウンが解除され、日本を離れこの7月から渡欧しチームに合流したUCIプロチーム「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス」に所属するプロロードレーサー・中根英登選手(愛知県出身)のレース活動再開となる、ルーマニアで開催された4日間にわたるロードレース「Sibiu Cycling Tour2020 (UCI 2.1) 」が昨日閉幕した。こうした機会に単身ヨーロッパに渡りトップチームで活躍する日本人、僕らにとっては地元のヒーローとも言える中根選手を知ってもらう記事を

サイクルロードレースの魅力

「サイクルロードレースの観戦が好きだ」と一口に言ってもいろいろな観戦の仕方がある。世界のトッププロが集う国際ロードレースにおいてはトップ選手による高いパフォーマンス、白熱のレースが好きという人もいるだろう。またひいきにしている選手、チームにフォーカスした応援、楽しみ方というのもあるだろう。 僕にとっての観戦の楽しみとはなんだろう。そう聞かれたら僕は「景色と暮らし」と答える。自転車ロードレースは1日のレース距離が200kmを越すものも多く、その日数もグランツアーと呼ばれるレー