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エッセイ : 自撮り

 自撮りをすることがある。友達と一緒でもなく、誰かに見せるわけでもなく、自分が見るためだけに。変な人だと思われるかもしれないが、自分の今のコンディションを知るのにはけっこういい手段なのだ。
 
 顔の肉付きで、あ、今けっこう太ってきたな、とか、顔の表情で、お、いきいきしてる、いい感じだな、など。

 こんなことをしている人が他にいるのか分からないが、自分の記録としては一つの手段としてあってはいいのではないかと思う。その際のポイントとしては、顔の表情をつくらないこと。今のスマホを見ている表情を保ってパシャパシャ撮るのだ。いかに自分の表情がやばいかがわかる。そしてそのやばい自分を見てゲラゲラ笑うのだ。その一連の動作をしているだけですでに表情以上にやばいのだか、けっこうおもしろいのでぜひやってみてほしい。

 ただ注意点が一つ。他の人に自分のスマホの写真フォルダを見せる機会がある時だ。その写真をわざわざ好んで見せる変態な人はさておき、間違って自分の自撮りを見られた人は恥ずかしすぎるだろう。

 この前それをやらかした。スワイプしていたら意図せず出てきてしまった。それを見られたのはいつも担当してくれる美容師さん。何も言われなかった。自分が逆の立場でも何も言わないと思う。

 こういったリスクはあるが、自分の記録として楽しい顔の写真だけではなく、やばい顔の写真を残しておくと今のコンディションを知れるだけでなく、自分で笑いをつくり出してコンディションを整えることもできるのでおすすめの方法である。

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